スマートフォンの普及に合わせて、出先でスマートフォンを充電するために、モバイルバッテリーを所有している人は多くなってきています。
しかし、モバイルバッテリーが普及してきているからこそ、「モバイルバッテリーの捨て方がわからない」と悩みを抱えている人も少なくありません。
この記事では、モバイルバッテリーの正しい捨て方や回収方法に関する情報を紹介します。
モバイルバッテリーを捨てる目安についても紹介しますので、モバイルバッテリーの捨て方がわからない人はもちろん、モバイルバッテリーを新しく買い替えようか悩んでいる人も、参考にしてみて下さい。
モバイルバッテリーは燃えないゴミとして捨てられない
モバイルバッテリーは「リチウムイオン電池」が使用されているため、「資源有効利用促進法」でリサイクルが義務付けられています。
そのため、モバイルバッテリーを燃えないゴミとして処分できないので、家庭ごみで処分しないように注意しましょう。
なお、モバイルバッテリーによっては、ニッケル水素電池など、他の電池が使用されている可能性も少なくありません。
電池の種類によって処分方法が異なる可能性があるので、処分する前に必ずモバイルバッテリーの取扱説明書を確認するようにしましょう。
地方自治体によっては、回収日を定めていることもある
モバイルバッテリーの使用増加に合わせて、一般ごみとして回収してくれる地方自治体も増加しています。
ただし新潟市は月に一回、名古屋市では毎週回収日があるなど、地方自治体によって頻度は様々です。
地方自治体の回収日を利用する際には、必ず自治体ごとのごみ収集の情報を確認しましょう。
モバイルバッテリーの捨て方・回収方法4選
ここでは、モバイルバッテリーの捨て方・回収方法を4つ紹介します。
それぞれの回収方法によって注意点やメリットが異なるため、自分のニーズによって使い分けると良いでしょう。
家電量販店や地方自治体の役所などのリサイクル回収ボックスを利用する
モバイルバッテリーを手軽に捨てたい人は、家電量販店や地方自治体の役所に設置してある、「リサイクル回収ボックス」を利用すると良いでしょう。
リサイクルボックスに、リサイクルマークのあるモバイルバッテリー(ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池)を入れるだけで回収してくれるため、自分の好きなタイミングで捨てられます。
リサイクルボックスに入れる際には、絶縁処理として、端子部分(ケーブル差し込み口)をセロテープを覆うようにしましょう。
絶縁処理しないと火災の原因にもなりえるので、注意が必要です。
ただ、JBRCの会員企業が製造したモバイルバッテリーしか回収できないため、モバイルバッテリーにJBRCの表記があるかどうか、確認するように心がけましょう。
携帯ショップに回収してもらう
携帯ショップに用事がある人は、携帯ショップでモバイルバッテリーを回収してもらうと良いでしょう。
携帯ショップは「モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)」というリサイクルに関する取り組みを実施しているため、大半の店舗で製品メーカー問わずモバイルバッテリーを回収してもらえます。
ただ、携帯ショップはスマートフォンの購入や契約プランの変更など、他の目的で来店している利用者も多いです。
そのため、土日祝日は混雑している傾向があるので、なるべく平日に利用することをおすすめします。
リサイクルショップに買取してもらう
要らないモバイルバッテリーをお金に換えたい人は、リサイクルショップに買い取ってもらうと良いでしょう。
故障や劣化が少ない状態であれば、8,000円ほどで買い取ってもらえることも少なくありません。
購入から年数が少なければ少ないほど、買取の値段が上がるので、買取をしたい人はなるべく早めの行動を意識する必要があります。
ただ、買い取り対象となるモバイルバッテリーは、「PSEマーク」の付いた製品のみになりますので、取扱説明書や製品表記を確認しておきましょう。
不用品業者に回収してもらう
他の不用品も処分したいと考えている人は、不用品回収業者に回収してもらう方法もあります。
3,000円からトラック1台分の不用品を回収できるため、家電製品や大型の家具も回収する際はお得なケースも多々あります。
ただ、悪徳業者に依頼してしまうと、高価格の追加料金を請求される危険性もあります。
不用品業者を選ぶ際には、悪徳業者かどうか見分けるためにも、明確な料金プランであるか、口コミ評価は良いかなど、確認してみると良いでしょう。
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モバイルバッテリーを捨てる前の確認すべき5つのポイント
ここでは、モバイルバッテリーを捨てる前に確認したい、5つのポイントを紹介します。
モバイルバッテリーの劣化が激しいと出火の原因にもなるため、安全に捨てられる状態であるか、確認することが重要です。
特にリサイクルボックスを利用する際には、以下のポイントを確認してから、ボックスに入れるように徹底しましょう。
1.モバイルバッテリーが膨張していないか
モバイルバッテリーが膨張していると、外部からの衝撃によって爆発する恐れがあるので、注意が必要です。
劣化が進むとリチウムイオン電池に含まれているリチウムからガスが発生し、モバイルバッテリーが膨張し始めます。
もし膨張したモバイルバッテリーから、異臭や煙が発生していたら、耐火容器に製品を入れ、専門業者に処理を依頼しましょう。
2.海外製の製品ではないか
海外製のモバイルバッテリーの場合、JBRCの会員企業でないことも少なくありません。
JBRCの会員企業でないとリサイクルボックスを利用できないため、捨てる前には海外製の製品でないか確認すると良いでしょう。
JBRCの会員企業でない製品だった場合は、メーカーや自治体に対処方法をお問い合わせすることをおすすめします。
3.モバイルバッテリーを分解することは厳禁
モバイルバッテリーを分解することは、電解液によるリスクが高いため厳禁です。
電解液に触ってしまうと、皮膚のただれや炎症が起きたり、最悪の場合は化学火傷や感電してしまいます。
加えて、モバイルバッテリーが爆発する原因にもなり得るため、絶対に分解しないようにしましょう。
4.絶縁処理して捨てる
モバイルバッテリーを捨てる際には、必ず絶縁処理を施しましょう。
リチウムイオン電池は自然放電するため、放置すれば電力が消えます。
しかし、電力が残った状態で放置していると、ショートを起こしてしまい火災の原因になることも少なくありません。
リサイクルボックスなどで回収する場合は、端子部分(ケーブル差し込み口)をセロテープで覆うなど、絶縁処理を徹底するように心がけましょう。
5.液漏れしているモバイルバッテリーには要注意
モバイルバッテリーが液漏れをしている場合は、取り扱いに注意が必要です。
漏れ出た液体が目や肌に触れてしまうと、化学火傷や感電する恐れがあります。
また、漏れ出た液体は引火しやすい性質があるため、速やかに火の気がない場所に移動させるようにしましょう。
液漏れしている製品をリサイクルボックスで回収する際には、必ず設置場所のスタッフに、処分できるかどうか聞いてみることをおすすめします。
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【捨てる時に参考にしたい】モバイルバッテリーの寿命とは?
モバイルバッテリーの寿命は1〜2年程度だと言われています。(フル充電で使用した場合は、300~500回で寿命を迎えると言われています。)
なお、使い方や製品の性質によって寿命が前後しますので、あくまでも目安として捉えておくと良いでしょう。
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モバイルバッテリーの劣化シグナルを一挙紹介
ここでは、モバイルバッテリーを捨てるときの目安にしたい、劣化シグナルを3つ紹介します。
モバイルバッテリーを利用しているけど、捨てるタイミングがわからない人も少なくありません。
劣化シグナルを理解することで、性能が落ちきる前に買い替えられます。
適切な状態でモバイルバッテリーを利用するためにも、以下の劣化シグナルが出ている製品は捨てることを検討しましょう。
1.充電時間が長くなっている
充電時間が長いモバイルバッテリーは、リチウムイオン電池の劣化が進んでいる可能性が高いです。
充電時間が長いと使用が不便になるだけでなく、電池許容量の低下に繋がる恐れがあります。
買った時に比べ、充電時間が長くなっている場合は、適切な形で回収することをおすすめします。
2.バッテリーが減りやすくなっている
バッテリーの減りが早くなっていることも、モバイルバッテリーの劣化シグナルとして挙げられます。
劣化が進んだリチウムイオン電池は電池許容量が減少するため、使用できるバッテリーが減少してしまいます。
バッテリーの減りが早くなってしまうと、普段の使い勝手が悪くなるだけでなく、災害時などの非常電源としての役割も果たしにくくなってしまいます。
使用していてバッテリーの減りが極端に早まっている場合は、使っているモバイルバッテリーを回収して、新しい製品に買い替えるようにしましょう。
3.使用時に熱を持ちやすくなっている
使用時に熱を持ちやすくなっているモバイルバッテリーにも、注意が必要です。
熱を持っているモバイルバッテリーは、中のリチウムイオン電池が膨張している可能性が高く、火災や漏電のトラブルに発展することもあります。
熱を持った場合はすぐに使用を止め、冷却するようにしましょう。
安全にモバイルバッテリーを利用するためにも、熱を持ちやすいものは速やかに回収することをおすすめします。
【まとめ】モバイルバッテリーを捨てるには、正しい知識が必要
この記事では、モバイルバッテリーの正しい捨て方や回収方法に関する情報を紹介しました。
モバイルバッテリーを捨てるには、リサイクルボックスなどのサービスを利用する必要があり、製品の状態やメーカーに注意しなければなりません。
この記事の情報を参考に、適切な処理方法でモバイルバッテリーを処分してみてはいかがでしょうか。
また、モバイルバッテリーを処分するにあたって、新しい製品を購入しようか悩んでいる人は、以下の記事をチェックしてみることをおすすめします。