この記事では、マキタの充電式チェンソーをランキング形式でご紹介します。マキタ チェンソーというのは、刃を付けたチェーン(チェーン刃、ソーチェーン)を高速で回転させて、樹木や木材を切断する機械です。ノコギリなどを使って切断するよりも、遥かに効率的に木材などを切断できます。この記事では、一般的なマキタ チェンソーだけでなく、チェーン刃を使う小型のハンディソーや高枝チェーンソーも含めて紹介します。
チェンソーを初めて購入する人など、どんなチェンソーを選ぶべきか悩んでいる人は、ランキング紹介の後にチェンソーの選び方について解説していますので、そちらをご参照ください。
マキタのチェンソー おすすめ人気ランキング
早速、マキタのチェンソーのおすすめ製品を紹介します。ランク付けはしていますが、タイプが異なる製品を紹介しているので、ランキングでは下位の製品でも、用途によっては最も適しているという場合もあります。ランキングを参考にしつつ、自分に合った製品を見つけてください。
1位 マキタ 充電式チェンソー MUC002GRDX
マキタ充電式チェンソーランキング1位は、MUC002GRDXです。バッテリーに40Vmaxを採用したパワフルな製品で、30mlエンジン式のチェンソーと同等の使用感です。有効切断長は235mmで、太い木の切断にも使えます。
重心がハンドルの下にくる設計でバランスが良く、上下左右に動かしやすい取り回しが良い製品です。重さがエンジン式と比べて0.3kgほど軽いため、高所での枝打ち作業などにも便利ですし、長時間の作業でも疲れにくいのも特長となっています。
パワフルで、かつ取り回しが良いチェンソーを探している方におすすめの製品です。
なお、本製品にはバッテリーが2本付属します。マキタの充電式チェンソーの中には、バッテリーを2本同時にセットしてパワーを上げている製品もありますが、本製品の場合は、交換用バッテリーが最初から付属していると考えてください。
交換用のバッテリーがあると、充電が減ってパワーダウンしたときに、直ぐにバッテリーを交換できて効率よく作業を進めることができます。また、マキタの40Vmaxの園芸機器や電動工具ともバッテリーが共用できますから、バッテリーが2本あると何かと便利です。
MUC002GRDXの仕様
ガイドバー長(mm) | 250 |
有効切断長(mm) | 235 |
チェーンスピード(m/s) | 0~24.8 |
チェーン形式 | 25AP-60E |
電源(V) | 36(40Vmax) |
バッテリー容量(Ah) | 2.5 |
1充電作業量目安 | 杉角材100mm 約300本 |
本体寸法(mm) | 266×194×227 |
質量(kg) | 3.7 |
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2位 マキタ 充電式チェンソー UC122DRF
マキタ充電式チェンソー2位は、UC122DRF、小型のチェンソーです。ガイドバー長は115mmで、太い木や材木を切るには向きませんが、枝を落としたり、下草刈りに使ったりするには、コンパクトで扱いやすい製品です。
重さも2.5kgしかないので、ある程度体力がある人なら、片手でも持ち運べます。作業中は危険防止のため、両手で確実にハンドルを持つようにしてください。
本製品のガイドバーの先端にはチップガードという部品が付いています。枝を下から上に切り上げる際には、チップガードに引っ掛けて枝を固定して切断ができて便利です。また、キックバックしやすいガイドバーの先端上部をカバーしているので、キックバックを防ぐことにも役立ちます。
なお、キックバックというのは、ガイドバーの先端部が木にあたった際に、チェーンが回転する勢いでガイドバーが使用者の方に向かって跳ね上がる現象のことです。
太い木材を切る必要がなく、軽さや取り回しの良さを重視してチェンソーを選びたい人におすすめです。
UC122DRFの仕様
ガイドバー長(mm) | 115 |
チェーンスピード(m/s) | 5.0 |
チェーン形式 | 25AP-42E |
電源(V) | 18 |
バッテリー容量(Ah) | 3.0 |
1充電作業量目安 | 杉丸材50mm 約190本 |
本体寸法(mm) | 422×195×215 |
質量(kg) | 2.5 |
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3位 マキタ 充電式ハンディソー MUC101DRG
マキタ充電式チェンソー3位は、MUC101DRGです。2位の製品もチェンソーとしては小型のものですが、MUC101DRGは更に小さなハンディソーと呼ばれる製品になります。小さくて軽く、手軽に使える点が大きな特長です。
重さは2kgを切っていて片手でも扱えそうなのですが、上部の出っ張りがフロントハンドルになっていて、両手で持つことが前提になっている製品なので注意してください。
取り回しが良いチェンソーとしてプロの方にもおすすめですが、庭木を剪定したりDIYで木材を切断したりするのに便利なので、家庭で使用するのもおすすめです。ノコギリを使って同じ作業をするのと比べると、格段に作業効率が上がります。
軽作業に手軽に使えるチェンソーを探している人におすすめです。
MUC101DRGの仕様
ガイドバー長(mm) | 100 |
チェーンスピード(m/s) | 8 |
チェーン形式 | 80TXL-26E |
電源(V) | 18 |
バッテリー容量(Ah) | 6.0 |
1充電作業量目安 | ひば材50mm 約440本 |
本体寸法(mm) | 408×90×249 |
質量(kg) | 1.9 |
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4位 マキタ 充電式チェンソー MUC204DGNR
ゲージ幅1.1mmの薄刃仕様の製品です。刃が薄いため切断抵抗が低減され、軽く滑らかな切れ味。同社比で切断スピードは約15%アップしています。チェーンスピードの速さとも相まって、軽快な使い心地を実現しています。
スイッチには引き加減によって回転数が変わる変速トリガスイッチが採用されています。エンジン式に近い感覚で使用できて、22mlエンジン式チェンソーと同等の使用感です。
一時的に回転数を上げて太い枝も切断できる「太枝モード」も搭載されています。主電源ボタンを長押しするという簡単な操作で太枝モードに移行し、負荷が小さくなったり30秒経過したりした後には、自動的に標準モードに戻ります。
マキタ充電式チェンソー MUC204DGNRの本体重量は3kgを切る軽さです。本格的な切断能力がありながら、軽快に作業できるチェンソーを探している人におすすめです。
MUC204DGNRの仕様
ガイドバー長(mm) | 200 |
有効切断長(mm) | 195 |
チェーンスピード(m/s) | 0~24.0 |
チェーン形式 | M11-52 |
電源(V) | 18 |
バッテリー容量(Ah) | 6.0 |
1充電作業量目安 | 杉角材50mm 約220本 |
本体寸法(mm) | 442×184×191 |
質量(kg) | 2.9 |
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5位 マキタ 充電式チェンソー MUC355DGFR
ガイドバー長350mm、この記事でご紹介しているチェンソーの中で、最も大型の製品です。木を切り倒したり丸太を切ったりするのに使える本格的なチェンソーとなります。
マキタ充電式チェンソーは、作業内容によってはパワー不足になる場合がありますが、本製品は30mlエンジン式チェンソーと同等の使用感のパワフルな製品です。18Vのバッテリーを2個使用することで、36Vのチェンソーとして使えます。
玉切り(伐木を用途に合わせた長さの丸太に切断する作業)の際などに便利なスパイクバンパも付属しています。
林業などに従事されているプロの方で、エンジン式からの買い替えを検討されている方におすすめの製品です。
MUC355DGFRの仕様
ガイドバー長(mm) | 350 |
チェーンスピード(m/s) | 0~20 |
チェーン形式 | 25AP-76E |
電源(V) | 36(18V×2) |
バッテリー容量(Ah) | 6.0×2 |
1充電作業量目安 | 杉丸太200mm 約54本、杉角材50mm 約610本 |
本体寸法(mm) | 761×211×235 |
質量(kg) | 5.3 |
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6位 マキタ 充電式高枝チェンソー MUA251DZ
高所の枝を切る高枝チェンソーです。用途が限られるので、ランキングとしては下位にしていますが、このタイプの製品でなければできない作業があります。
本製品は18Vのバッテリーを2個同時にセットして、36Vのチェンソーとして使用します。30mlエンジン式のチェンソーと同等の使用感です。先端の幅は87mmしかないので、入り組んだ場所の枝でも刈りやすく快適に使えます。硬い枝や太い枝を切断する際に一時的にパワーを上げるパワーモードも搭載しています。
全体の重さは8.3kgとかなり重いのですが、専用設計の肩掛けバンドが重量を分散して、身体の負担を小さくしています。また、モータは後端にあり、先端部分は700gの重さしかないので、疲れにくくなっています。
ポールは伸縮式で、伸ばしたときには頭上5mの枝まで切断できます。高所の枝刈りに便利なチェンソーを探している人におすすめです。
MUA251DZの仕様
ガイドバー長(mm) | 250 |
有効切断長(mm) | 249 |
チェーンスピード(m/s) | 0~20 |
チェーン形式 | 25AP-60E |
電源(V) | 36(18V×2) |
バッテリー容量(Ah) | 別売 |
1充電作業量目安 | 杉角材100mm 約210本 |
本体寸法(mm) | 2779~4011×155×191 |
質量(kg) | 8.3 |
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7位 マキタ 充電式チェンソー UC121DRF
マキタ充電式チェンソー 2位で紹介した製品(UC122DRF)と性能的に近い製品です。UC122DRFとの違いは、バッテリーが14.4Vになっている点で、チェーンスピードが若干遅くなり、重量がやや軽くなっています。
重量が軽い点はメリットですし、標準小売価格は本製品の方が若干安くなっています。ただ、実売価格で比較すると大差なく、むしろUC122DRFの方が低価格で販売されている場合もあるので、あえて本製品を選ぶメリットは小さくなっています。
また、マキタの18Vバッテリーを使用する園芸機械や電動工具は、14.4Vの製品よりもラインナップが豊富です。バッテリーを共用したい人にとっても、18Vの製品を選んでおいた方がメリットが大きくなります。
UC122DRFとの性能差はそれほど大きくないので、あまりパワフルな製品を必要としていない人で、手持ちの電動工具がマキタの14.4Vの製品でバッテリーを共用したい人には、おすすめできる製品です。
UC121DRFの仕様
ガイドバー長(mm) | 115 |
チェーンスピード(m/s) | 4.8 |
チェーン形式 | 25AP-42E |
電源(V) | 14.4 |
バッテリー容量(Ah) | 3.0 |
1充電作業量目安 | 杉丸材50mm 約140本 |
本体寸法(mm) | 422×195×215 |
質量(kg) | 2.4 |
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マキタの充電式チェンソーの選び方
ここでは、チェンソーの購入を初めて検討している人向けに、チェンソーの選び方について簡単に解説します。どのチェンソーを選ぶべきか迷っている方は参考にしてください。
ガイドバー長
チェンソーは、ガイドバーの周囲をチェンソー刃が回転することで、木材などを切断します。ガイドバーの長さは、切断できる太さに関わりますから、切断したい木材などの太さに合ったガイドバー長がある製品を選ぶ必要があります。
ただガイドバーの長さと同じ太さの木材が切れるわけではなく、ある程度の余裕が必要になります。有効切断長が明記されている製品の場合は、それを参考にすれば良いのですが、ガイドバーの長さしか表記されていない場合は、若干ガイドバーが大きめの製品を選んでおく必要があります。
なおガイドバーには種類もあります。この記事で紹介している製品に採用されているのは、スプロケットノーズバーと呼ばれるものです。先端にスプロケット(歯車)が内蔵されていて、スムーズにチェンソー刃が回転するので、切断スピードが速い特徴があります。
スプロケットノーズバー以外には、頑丈に作られていて耐久性が高いハードノーズバー、先端が細く精密な作業に適したカービングバーがあります。
ハンドルの形状
ハンドルの形状には、トップハンドルとリアハンドルがあります。
トップハンドルは本体の上にハンドルが一つあり、その横にもう一つのハンドルがあります。2つのハンドルの位置が近く重心に近い位置にあるので、取り回しが良いのが特徴です。
リアハンドルは、本体の上に1つ、もう1つのハンドルは本体の後部にあります。両手の間隔が広いので、重いチェンソーでも安定して持てるのが特徴です。
ハンドルの形状は、チェンソーのサイズや用途に合わせて適したものが決まるので、ハンドルだけを基準にチェンソーを選ぶことは基本的にありませんが、高所での枝打ちなど取り回しが重視される場合はトップハンドル、木の伐採など安定性が重視されるならリアハンドルの製品を選びましょう。
バッテリーの電圧
マキタ充電式チェンソーでは、バッテリーの電圧も重要なポイントになります。充電式のチェンソーは、基本的にはバッテリー電圧が高い製品ほどパワフルです。
18Vの製品でもかなりのパワーがあるので、一般家庭で使うなら十分過ぎるくらいですが、エンジン式に匹敵するようなパワフルなチェンソーが欲しい場合は、18Vのバッテリーを2個使う36Vの製品や現在のマキタの最強バッテリーである40Vmaxを搭載した製品を選ぶと良いでしょう。
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扱いやすくてパワフルなマキタの充電式チェンソー
マキタの充電式チェンソーを紹介しました。エンジン式と比較すると、作業内容によってはパワー不足になる場合があるのは否定できませんが、充電式のチェンソーには騒音が小さい、排気ガスが出ない、燃料の管理が要らない、軽くて取り回しが良いなどのメリットがあります。扱いやすさでは、エンジン式に勝ると言っても良いでしょう。
また、チェンソーはプロが使うものというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、小型のチェンソーは家庭でも便利に使えます。庭木の手入れやDIY、薪作りなどに、チェンソーは大いに役立ちます。この機会に購入を検討してみてください。
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