この記事では、マキタの丸ノコを紹介します。18V/40Vmaxのバッテリーを搭載した充電式丸ノコを中心に紹介しますが、番外編として18V/40Vmax以外の丸ノコも一部ご紹介しています。
詳細はおすすめ紹介のところで解説しますが、丸ノコにも様々なタイプの製品があります。一般的な手持ちで使う丸ノコ以外にも、台に固定された卓上丸ノコやスライド丸ノコのような製品もあり、適する用途も異なります。この記事を参考に、自分が行う作業に合った丸ノコを選んでください。
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マキタの丸ノコには、豊富なラインナップが取り揃えられています。ここでは40Vmaxと18Vのバッテリーを搭載した製品を紹介します。40Vmaxのバッテリーを搭載した丸ノコは、現在のところマキタの製品の中でも最もパワフルな製品で、高い切断能力・作業効率を求めている人におすすめです。
40Vmaxには劣りますが、18Vのバッテリーを搭載した丸ノコも十分なパワーがある製品です。マキタの電動工具は、バッテリー電圧や規格が合う製品であれば、バッテリーが共用できます。18Vのマキタの電動工具はラインナップが非常に充実しているので、他の電動工具と一緒に18Vで揃えると使い勝手が良く、おすすめです。
マキタ 充電式マルノコ HS006GRDX
125mmの刃、40Vmaxのバッテリーを搭載した製品です。コンセントから電源を取る同社のAC機と比較して、2倍の切断スピードが高速切断が可能な丸ノコです。2020年7月のマキタ調べで125mm丸ノコのクラス最速の切断スピードを備えています。
2つの切断モードを備えていて、スピードモードは自動変速で、負荷が小さいときは最大毎分6,000回転で高速で切断し、負荷が大きくなると自動で速度を落とした高トルク切断に切り替わります。
もう一つのモードの仕上げモードは、回転数を一定に保ちながら切断するので、切断面がキレイに仕上がります。化粧材などの切断面の滑らかさが必要な作業に適しています。
サブベースを取り外せば際切りも可能ですし、別売のパーツをセットすれば集じん機との無線連動機能も使えます。オールマイティに使える製品ですが、その分高価なので、一般的にはDIY向きではありません。ハイスペックな丸ノコを使いたいプロの方やセミプロ級の方におすすめします。
HS006GRDXの仕様
刃物外径(mm) | 125 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 47 |
45°時 | 30 | |
傾斜 左15° | 20 | |
回転数(回転/分) | スピードモード | 6,000 |
仕上げモード | 4,500 | |
電源(V) | 直流36(40Vmax) | |
バッテリー容量(Ah) | 2.5 | |
1充電作業量 | 2×10材(厚さ38×幅235mm) | 約260本 |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 263×185×246 | |
質量(kg) | 2.8 |
マキタ 充電式マルノコ HS002GRDX
165mmの刃、40Vmaxバッテリーを搭載した製品です。最初にご紹介したHS006GRDXと機能面では共通する点が多い製品ですが、刃が大きい分、大きな部材を切るのに適して、最大切込深さは、今回ご紹介している丸ノコの中で最大の66mmです。切断スピードも速く、マキタの165mmAC機と比較すると、約65%アップしています。
HS006GRDX同様、スピードモードと仕上げモードの2モードを搭載していて、どんな用途にも使いやすい製品です。集じん機との無線連動機能にも対応しています。ただし、サブベースを取り外す機能はないので、際切りには対応していません。HS006GRDX同等、プロ、セミプロの方におすすめします。
ここで無線連動機能について補足しておくと、無線連動機能というのは、本機に別売のワイヤレスユニットを取り付けて集じん機を登録しておくと、本機のスイッチをオンオフすると自動的に集じん機のスイッチもオンオフされる機能です。別に集じん機の操作をする手間がなくなり便利です。
HS002GRDXの仕様
刃物外径(mm) | 165 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 66 |
45°時 | 46 | |
傾斜 左5° | 42 | |
回転数(回転/分) | スピードモード | 5,500 |
仕上げモード | 4,100 | |
電源(V) | 直流36(40Vmax) | |
バッテリー容量(Ah) | 2.5 | |
1充電作業量 | 合板(厚さ12×幅1,000mm) | 約180本 |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 299×188×258 | |
質量(kg) | 3.3 |
マキタ 充電式マルノコ HS611DRGX
165mmの刃、18Vのバッテリーを搭載した製品です。40Vmaxを搭載した製品と比較すると弱化劣りますが、最大切込深さ57mm、回転数毎分5,000回で、十分な性能を備えています。
40Vmaxの機種がAC機を超えた性能があるのに対して、18V機はAC機と同等とされています。ややオーバースペック気味かもしれませんが、DIYにも使いやすい製品です。高回転モードと高トルクモードの2つの動作モードがあり、負荷の大きさに合わせて自動で切り替わります。
電源コード式の丸ノコと同等のパワーがありつつも、コードが邪魔にならないため取り回しは格段に良くなります。価格がAC機よりも高いのが難点ですが、取り回しが良い丸ノコを探している方におすすめです。
HS611DRGXの仕様
刃物外径(mm) | 165 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 57 |
45°時 | 41 | |
傾斜 左5° | 46.5 | |
回転数(回転/分) | 5,000 | |
電源(V) | 直流18 | |
バッテリー容量(Ah) | 6.0 | |
1充電作業量 | 米松(厚さ50×幅300mm) | 約195本 |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 267×178×250 | |
質量(kg) | 3.0 |
マキタ 充電式マルノコ HS475DRGX
125mmの刃、18Vのバッテリーを搭載した製品です。HS611DRGXと同様に自動モード切替機能を搭載しているので、負荷が小さいときには素早く切断し、負荷が大きいときはトルクを上げて力強く切断します。
HS611DRGXとの違いは、際切りができることで、2箇所のツマミネジを外すだけで、サブベースが取り外せます。なお、際切りというのは壁際ぎりぎりを切断する作業のことで、フロアを張り替えるリフォームの際などに行います。
際切りもできる18Vバッテリーの丸ノコを探している方におすすめの製品です。
HS475DRGXの仕様
刃物外径(mm) | 125 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 47 |
45°時 | 30 | |
傾斜 左15° | 20(きわ切り) | |
回転数(回転/分) | 5,400 | |
電源(V) | 直流18 | |
バッテリー容量(Ah) | 6.0 | |
1充電作業量 | 2×10材(厚さ38×幅235mm) | 約390本 |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 256×183×246 | |
質量(kg) | 2.7 |
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マキタ 充電式防じんマルノコ KS514DRGX
125mmの刃、18Vのバッテリーを搭載した製品です。集じん機に接続して使うことが想定されている防じん丸ノコというカテゴリーの製品で、メーカーによって集じん丸ノコとも呼ばれます。
ノズルが付いたダストカバーが付属していて、集じん機と接続して使えば、切粉の飛散を最小限に抑えながら、切断作業を行うことができます。無線連動機能にも対応しているので、別売のワイヤレスユニットを購入して集じん機と連動させて使うと便利です。
防じん丸ノコでなくても、普通の丸ノコに別売のダストノズルを取り付けて集じん機と接続することができる場合が多いのですが、ダストカバーがある分、集じん性能は本製品の方が高くなります。
石膏ボードやサイディングボードのような切粉が多く発生する材料の切断に使いたい人、切粉を掃除する手間を減らして作業能率を上げたい人におすすめの製品です。
なお、ダストボックスが別売されていて、集じん機と接続せずにダストボックスに切粉を溜めておく使い方もできます。
KS514DRGXの仕様
刃物外径(mm) | 125 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 47 |
45°時 | 30 | |
回転数(回転/分) | 5,000 | |
電源(V) | 直流18 | |
バッテリー容量(Ah) | 6.0 | |
1充電作業量 | サイディングボード(厚さ14×幅455mm) | 約280枚 |
石こうボード(厚さ15×幅910mm) | 約540枚 | |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 257×183×247 | |
質量(kg) | 2.8 |
マキタ 充電式卓上マルノコ LS600DRG
165mmの刃、18Vのバッテリーを搭載した製品です。丸ノコはアームに固定されています。テーブルにバイスで固定した材料に、丸ノコを押し下げて切断をする電動工具です。
切断できる材料の大きさには制限がありますが、正確に切断することができ、アームの角度やターンテーブルの角度を調節することで、複雑な形状の切断もできます。切断位置をレーザーラインで示す機能もあり、正確さが重視される作業に便利です。
巾木やフロア材の切断に使ったり、小物家具の製作に使ったりするのに便利な電動工具で、丸ノコが固定されているので比較的安全性が高いので、プロの方の他、DIYで使いたい人にもおすすめです。
LS600DRGの仕様
刃物外径(mm) | 165 | ||
切断能力(幅×高さmm) | ノコ刃傾斜 | 左45° | ターンベース角度0°(直角) 92×30 |
ターンベース角度左右45° 65×30 |
|||
0°(直角) | ターンベース角度0°(直角) 92×46 |
||
ターンベース角度左右45° 65×46 |
|||
右45° | ターンベース角度0°(直角) 92×15 |
||
ターンベース角度左右45° 65×15 |
|||
回転数(回転/分) | 5,000 | ||
電源(V) | 直流18V | ||
バッテリー容量(Ah) | 6.0 | ||
1充電作業量 | 巾木(高さ15 ×厚さ90mm) |
約750本 | |
本体寸法 奥行×幅×高さ(mm) | 340×400×440 | ||
質量(kg) | 6.2 |
マキタ 充電式スライドマルノコ LS009GZ
165mmの刃、40Vmaxのバッテリーを搭載した製品です。アームに固定された丸ノコを押し下げて材料を切断する点は、卓上丸ノコと同様ですが、そこから丸ノコをスライドさせることができる点が異なります。
スライド機能があることで、卓上丸ノコでは切断できない幅のある材料の切断も可能になります。312mm幅の材料も一度に切断できるので、卓上丸ノコよりも用途の広い製品です。
切断位置を示すレーザー、手元を照らすLEDライト、集じん機との連動機能なども備えた、高機能で使い勝手の良い製品です。卓上丸ノコでは対応できない、大きめの部材を正確に切断する作業に使いたい人におすすめです。
なお、本製品は、バッテリー・充電器が別売なので注意してください。
LS009GZの仕様
刃物外径(mm) | 165 | ||
切断能力(幅×高さmm) | ノコ刃傾斜 | 左45° | ターンベース角度0°(直角) 312×34 |
ターンベース角度左右45° 220×34 |
|||
0°(直角) | ターンベース角度0°(直角) 312×51 |
||
ターンベース角度左右45° 220×51 |
|||
ターンベース角度右57° 170×51 |
|||
右45° | ターンベース角度0°(直角) 312×15 |
||
ターンベース角度左右45° 220×15 |
|||
回転数(回転/分) | 4,000 | ||
電源(V) | 直流36(40Vmax) | ||
バッテリー容量(Ah) | バッテリー・充電器別売 | ||
1充電作業量 | メラピ材(幅300×高さ50mm) | 約105本(BL4025(2.5Ah)使用時) | |
フローリング材(幅300×高さ12mm) | 約270本(BL4025(2.5Ah)使用時) | ||
本体寸法 奥行×幅×高さ(mm) | 639×418×486 | ||
質量(kg) | 11.9 |
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マキタ 充電式マルノコ HS473DRG
125mmの刃、14.4Vのバッテリーを搭載した製品です。既にご紹介した18V機のHS475DRGXと比較すると、切断能力にはスペック上の目立った違いはありません。
ただし、基本的にバッテリー電圧が高い方がモーターの効率が良くなるので、1充電当たりの作業量は、HS475DRGXが2×10材 約390本であるのに対して、約280本に落ちます。
性能だけを見ると18V機を選んだ方が良いということになりますが、本製品には、重さが若干軽く、価格が安いというメリットがあります。価格を重視して選びたい人や、既に14.4Vのマキタの電動工具を使用していてバッテリーを共用したい人に、おすすめです。
HS473DRGの仕様
刃物外径(mm) | 125 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 47 |
45°時 | 30 | |
傾斜 左15° | 20(きわ切り) | |
回転数(回転/分) | 5,400 | |
電源(V) | 直流14.4 | |
バッテリー容量(Ah) | 6.0 | |
1充電作業量 | 2×10材(厚さ38×幅235mm) | 約280本 |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 256×166×246 | |
質量(kg) | 2.6 |
マキタ 電子マルノコ HS6302
165mmの刃を搭載した、電源コード式の丸ノコです。コードが邪魔になる、コンセントが近くに無い場所では使えないという欠点はありますが、充電式よりも価格はかなり安くなります。
コスパ重視の人や電源が確保できる特定の作業場所で使う人におすすめです。
なお、電子マルノコというのは、刃の回転数を電子制御する丸ノコのことです。負荷が大きくなっても回転数が落ちにくい、モーターが小さく本体重量が軽いなどのメリットがあります。
HS6302の仕様
刃物外径(mm) | 165 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 66 |
45°時 | 46 | |
傾斜 左5° | 55.5 | |
回転数(回転/分) | 4,100 | |
電源(V) | 単相100 | |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 273×228×242 | |
質量(kg) | 2.6 |
マキタ 充電式マルノコ HS301DZ
85mmの刃、10.8Vのバッテリーを搭載した製品です。一般的な丸ノコよりも小さく軽量で、手軽に使える点が魅力の製品となっています。
あまり厚い材料を切断することはできませんが、手ノコに近い感覚で使えて、DIYで使うには十分なパワーがあります。
DIYや軽作業のために、手軽に使える丸ノコが欲しい人におすすめです。
HS301DZの仕様
刃物外径(mm) | 85 | |
最大切込深さ(mm) | 90°時 | 25.5 |
45°時 | 16.5 | |
回転数(回転/分) | 1,500 | |
電源(V) | 直流10.8 | |
バッテリー容量(Ah) | バッテリー・充電器 別売 | |
1充電作業量 | SPF材 1×4(厚さ19×幅89mm) | 約110本(BL1015(1.5Ah)使用時) |
本体寸法 長さ×幅×高さ(mm) | 313×170×155 | |
質量(kg) | 1.5 |
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