マキタの工具を頻繁に使ってる方にとってはバッテリーが急に使えなくなると困りますよね?でも、バッテリーの寿命は見た目ではわかりません。そこで活躍するのがバッテリーチェッカーです。
マキタでは一般向けにバッテリーチェッカーを販売しています。しかし、バッテリーチェッカーは料金が高額になるため、購入するかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事ではバッテリーチェッカーの使い方と、実際どんなことが調べられるのかを詳しく紹介していきます。
また、バッテリーを長持ちさせる方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
マキタのバッテリーの確認方法
まず最初にマキタのバッテリーの新しいモデルはバッテリーの残量と故障していないかを確認できる機能がついています。確認機能がついているモデルはモデル名の末尾に「B」がついているので、ご自身が使っているモデルの名前を確認してみましょう。
「B」が付いているモデルは後方部に電池マークのついたボタンとバッテリー表示ランプがついていて、ボタンを押すとバッテリー表示ランプが数秒間点灯します。表示ランプは4つあり、表示ランプがいくつ点灯するかでバッテリーの残量がわかるようになっています。
一番左のランプが点灯ではなく点滅した場合はバッテリーの残量は残っていません。
また、左2つのランプと右2つのランプが交互に点灯した場合はバッテリーに異常があるサインのため、バッテリーの使用を中止しましょう。
バッテリーの「B」が付いていないバッテリーの残量はバッテリーチェッカーで調べるしか方法はありません。
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バッテリーチェッカーの使い方
ここからはバッテリーチェッカーの詳しい使い方をご紹介していきましょう。
まず電源を入れ、バッテリーをセットすると右側の表示画面が表示されます。
表示画面は4ページに分かれていて、それぞれのページで確認できる内容は以下のようになっています。
- 充電回数とバッテリー残容量
- バッテリー寿命、過放電傾向、過負荷作業率
- バッテリー電圧とバッテリー内部の各ブロックの電圧
- 故障診断
電源を入れると1ページ目が表示され、画面下にある右向き三角ボタンでページを送ることができ、左向き三角ボタンで戻ることができます。
それではそれぞれのページの見方について詳しくみていきましょう。
充電回数とバッテリー残容量
1ページ目は画面の上に充電回数、下にバッテリーの残容量が表示されます。充電回数は数字で表示され、今まで何回充電が行われたかが確認できるでしょう。
バッテリーの残容量は下に0から100の目盛りがついていて、容量があるところまで黒塗りされます。
バッテリー寿命、過放電傾向、過負荷作業率
2ページ目は上から順にバッテリー寿命、過放電傾向、過負荷作業率で表示され、バッテリー寿命は4段階表示、過放電傾向と過負荷作業率は%で表示されます。
過放電とは工具のパワーが無くなっても使い続けてしまったことで、バッテリーの残容量が過度に減ってしまった状態をいいます。
バッテリーに過放電保護機能がついていないと起こりやすく、バッテリーにダメージを与えやすくなるでしょう。
過負荷作業率はバッテリーが過負荷状態で使用された割合のことをいいます。
過負荷とは工具のモーターに必要以上に力がかかる状態で作業をしたことで、バッテリーから工具に必要以上の電流が流れる状態のことです。
こちらもバッテリーにダメージを与えやすく、バッテリーの寿命低下や故障の原因となるので気をつけましょう。
バッテリー電圧とバッテリー内部の各ブロックの電圧
3ページ目は上側にバッテリー電圧、下側にバッテリー内部の各ブロックの電圧が表示されます。
電圧はバッテリーに表示されている電圧より少し高めに表示されることが多いですが、バッテリーの寿命が減ってくると表示電圧より低い電圧が表示されることがあります。その場合は次のページの故障診断で確認しましょう。
バッテリー内部の各ブロックの電圧は複数の棒グラフにそれぞれ12目盛りがついたものが並んでいます。特定のブロックだけ電圧が低いときや、それぞれを比べたときに3目盛り以上のばらつきがあるときはセルの劣化が進んでいたり、回路やセルに異常があるかもしれません。
この場合も次のページの故障診断で確認するようにしましょう。
故障診断
4ページ目は画面上に左から「!」を三角で囲んだマーク、電池が壊れたマーク、回路が壊れたマークが並んでいて、バッテリーが故障している場合は、三角マークが塗りつぶされます。
電池が故障している場合は電池のマーク、回路が故障している場合は回路のマークが塗りつぶされます。
故障個所が特定できない場合は、三角マークだけ塗りつぶされ、他のマークは塗りつぶされません。
バッテリーチェッカーは全てのバッテリーを調べられる?
バッテリーチェッカーは全てのバッテリーを調べることはできません。調べることができるのはスライド式の18Vと14.4Vのバッテリーになります。
最新の40Vmaxシリーズは専用のアダプターをつけると調べることができますが、家庭向けの10.8Vや7.2Vバッテリーは調べられません。
バッテリーはどのくらい持つ?
一般的にリチウムイオンバッテリーの充電池の寿命は充電回数約500回となっています。ここでいう充電回数は電池の容量を100%使い切ってからフル充電したものを1回とカウントするので、容量を50%だけ使ってからフル充電した場合は0.5回とカウントされます。
たとえば、マキタの工具を1度の使用で50%の容量を使ったあと、バッテリーをフル充電し、次に使うときも同じように50%の容量を使ってからバッテリーをフル充電した場合、充電は2回行っていますが、充電回数は1回とカウントされます。
そのため充電回数500回のバッテリーを毎日使用し、使用後に毎日充電したとしても2年以上使える場合も出てくるでしょう。
また、充電回数500回が寿命のバッテリーを実際に500回充電した時点で必ず寿命が来るわけではありません。
反対に、500回に満たなくても使えなくなることもあります。
つまり充電回数はあくまでバッテリー劣化の要因とはなりますが、使い方次第でバッテリーの寿命は変わってくるといえるでしょう。
バッテリーを長持ちさせるには
さきほどバッテリーの寿命は使い方次第で変わってくるとお伝えしました。ではどんな使い方をすれば長持ちさせられるのでしょうか?
バッテリーを長持ちさせる方法は以下のとおりです。
長持ちさせるポイント
- パワーが弱くなったと感じたら充電する
- 長期間使用しない場合はフル充電してから保管する
- 過負荷作業を避ける
- 保管状態を良好に保つ
それぞれ詳しくみていきましょう。
パワーが弱くなったと感じたら充電する
まず最初に工具や掃除機を使っていて、パワーが弱くなったと感じたら使用をやめて充電をしましょう。
こちらは電気工具の説明書にもバッテリーを長持ちさせる方法として書かれているため、ご存知の方も多いとは思いますが、パワーが弱くなっているのに使い続けるとバッテリーは劣化が早まります。
バッテリーは複数のセルで構成されていて、セルは定められた電圧以下まで放電しないように設計されています。その定められた電圧まで放電することを深放電、その電圧より下回った状態を過放電といいます。
マキタのバッテリーには過放電保護機能がついているため、定められた電圧に達する前に停止するようになっていますが、無茶な使い方をすればバッテリーを劣化させてしまうため気をつけましょう。
長期間使用しない場合はフル充電してから保管する
次に工具などを長期間使用しない場合は必ずバッテリーをフル充電してから保管しましょう。
なぜならさきほどお伝えした深放電や過放電はバッテリーを長期間放置することでも起こる可能性があるからです。
バッテリーは使わずに放置していると少しずつ放電していきます。そのため、電池の残量が少ない状態で放置していれば深充電や過放電になってしまいます。
また、長期間でなくても電池の残量が0%の状態で放置しているとバッテリーの劣化が早まります。
工具を使ったあとは必ずフル充電してから保管するようにしましょう。
過負荷作業を避ける
過負荷作業とは大量の電気が流れるような負荷のかかる作業や、短時間の間に何回も充放電を繰り返すことをいいます。
過負荷作業を避けるには以下のことに気をつけるとよいでしょう。
注意ポイント
- 短時間に充放電を繰り返さない
- バッテリーが高熱になるような使い方をしない
- フィルターを定期的に手入れする
- 必要のないときはパワフルモードを使わない
- バッテリーは充電後30分間は差し込んだままにしておく
作業内容によっては短時間に何度も充放電を繰り返さなければいけない場合も出てくるかもしれません。
その場合は、バッテリーを複数用意して、交互に使用し、1つのバッテリーだけを酷使しないようにしましょう。
過負荷作業になる使い方として例をあげると、電気工具の場合、電気のこぎりで材料を切断するときにスピードを早めたり、ドリルで穴をあけるときに体重をかけたりするとモーターに負荷がかかりバッテリーに大きな電流が流れてしまいます。
電気工具を使うときは工具を材料に強く押し付けたりせず、ゆっくりと加工して負荷をかけないように気をつけましょう。
掃除機の場合、フィルターが汚れていたり、目詰まりしているとモーターに負荷がかかりバッテリーの劣化を早めてしまいます。
そうならないためにもフィルターはこまめに手入れを行いましょう。
保管状態を良好に保つ
バッテリーは高温に弱いため、充電するときは10〜40°の場所で行うようにしましょう。また、保管する場所も暑い場所は避け、涼しい場所で保管しましょう。
バッテリーは充電後30分間は差し込んだままにしておく
バッテリーを急速充電すると、バッテリーが熱を持つことがあります。充電器には冷却ファンが搭載されていて、内部を冷却しながら充電を行っていますが、この冷却ファンは充電が終わっても30分ほどは動いているため、充電完了アラームが鳴っても30分間はバッテリーを差し込んだままにしておきましょう。
まとめ
今回はマキタのバッテリーチェッカーの使い方と、バッテリーを長持ちさせる方法について紹介しました。
バッテリーの状態は目で見ても確認することはできません。バッテリーチェッカーを使えば、充電回数とバッテリー残容量やバッテリー寿命、過放電傾向、過負荷作業率や故障診断などさまざまなことがわかります。
過放電傾向や過負荷作業率がわかれば、使い方に気をつけてバッテリーを長持ちさせることもできますので、頻繁にマキタの工具を使ってる方は検討されてもよいと思います。
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