「夏よりキャンプ場が空いている」や「虫が苦手」「暑い気候がイヤ」などの理由で、秋冬キャンプが静かなブームを迎えています。
ただし「寒さ」への対策は怠ることができません。
効率よく身体を温める電気毛布は、アウトドアキャンプのテント内だけでなく、車中泊キャンプにも活躍するアイテムと言えるでしょう。
当然ながら、屋外での電気毛布活用にはポータブル電源が欠かせません。
さっそくポータブル電源の選び方を解説しましょう。
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電気毛布が消費する電力・料金
電気毛布の消費電力は、タイプやメーカーによる違いはありますが「平均で50W程度」となります。
その他の暖房電気器具・電力を表組みしましょう。
暖房器具 | 消費電力 |
ホットカーペット | 150W~700W |
こたつ | 400W |
電気ストーブ | 500W |
エアコン | 700W~900W |
表を見れば分かるように、電気毛布(消費電力50W)の高効率が際立ちます。
つぎに、電気毛布の使用料金を考えてみましょう。
1kWhあたりの平均的な電気代を「※31円」とすれば「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」で導けますから、50W電気毛布の1時間料金は「(50÷1,000)×1×31」を計算すればよく、
結果は「1.55円」となります。
(※全国家庭電気製品公正取引協議会の公表値:1kWhあたり平均的な電気代「31円」)
電気毛布の省エネ性能はバツグンであり、使用頻度が高いほど実感できるはずです。
ポータブル電源で電気毛布が使える時間
ポータブル電源の使用時間を確認するためには、計算方法を理解する必要があります。
ポータブル電源の容量(Whワットアワー)から計算してください。
例えば、500Whのポータブル電源で50Wの電気毛布を使用する場合、その電気毛布は1時間で50Wを消費しますから「500÷50=10」で、10時間使用できることとなります。
同様に、50W毛布を2枚使用する場合なら「500÷(50×2)=5」で、5時間使用できます。
ポータブル電源および電気毛布の購入を検討する場合は、使用シーンを綿密に想定してください。
使用時間から考えると、秋冬キャンプや車中泊キャンプへ1泊程度1人なら、500Whポータブル電源で十分でしょう。
一方、ファミリーキャンプおよび複数の電化製品使用を考えるなら、1,000Wh以上のポータブル電源が必要となります。
ポータブル電源と電気毛布の組み合わせ
ポータブル電源と電気毛布は、秋冬キャンプで幅広く活躍します。
具体例を挙げましょう。
秋冬キャンプでテント内や車中泊の寒さ対策
電気毛布の一般的なサイズは「80cm×140cm」です。
ひざかけとして使うのがよいでしょう。
就寝時の寒さ対策
秋冬の気候は注意が必要です。
寒さは快適な就寝を妨げると考えてください。
そのような場合、寝袋と電気毛布をコンビネーションさせましょう。
寝袋とマットの間に電気毛布を敷く、もしくは寝袋の上にかけるなどすれば、想像以上に寒さをしのぐ方法となります。
ホットカーペット代わり
電気毛布はカーペットの代用として十分使用が可能です。
キャンプテント内に敷けば、効率よく暖を取れます。
車中泊キャンプ時の寒さ対策
車中泊時にエンジンをかけて暖房を入れたのでは、ガソリンを消費してしまうのみならず、騒音の問題が発生します。
そこでオススメは電気毛布で暖を取る方法です。
使用する電気毛布に対応したポータブル電源を準備してください。
屋外キャンプは天候により気温変化が激しく、注意をしないと体調を崩しかねません。
秋冬のみならず、春先も時間帯により気温が下がりますから、常に電気毛布の意識は必要でしょう。
ポータブル電源で電気毛布を使う メリット・デメリット
ポータブル電源で電気毛布をキャンプ中に使用するメリット・デメリットを解説します。
メリット
低価格で寒さ対策ができる
ポータブル電源も電気毛布も適切なサイズ・容量を選べば、低コストで入手可能です。
そのため、使用シーンに見合う製品の入手を目指してください。
持ち運びが楽でかさばらない
ポータブル電源も電気毛布もカンタンに持ち運べます。
500W前後のポータブル電源や一般的な電気毛布なら、かさばらずコンパクトなので女性も楽に持ち運べると考えてください。
ポータブル電源なら火事や一酸化炭素中毒の心配がない
電気使用の暖房なので、一酸化炭素中毒の心配がありません。
また、出火リスクに関して「0」とは言えないものの、石油ストーブや焚火と比較すれば、限りなくリスクが低いと言えるでしょう。
きわめて低い消費電力
電気毛布の使用電力は50W程度です。
一般的な電気暖房器具と比較してかなり低い消費電力なので、ポータブル電源の利用がお得です。
デメリット
火気使用暖房器具と比較して暖かさが劣る
ストーブや焚火など火気使用と比べれば、ポータブル電源と電気毛布の組み合わせは、暖かさの点でどうしても劣ります。
理解してシーンによる使い分けを検討してください。
電気容量の範囲を超えて使用できない
使用時間の想定は大切です。
キャンプ利用の時間帯を考えて、カバーできる容量のポータブル電源を用意する必要があります。
故障に注意が必要
ポータブル電源の故障に注意してください。
水や湿気の多い場所や転倒および落下など不安定な場所にポータブル電源を設置してはいけません。
また、保管場所の温度に注意する必要があり、直射日光が当たらず風通しの良い場所に置くのがベストです。
キャンプに使う ポータブル電源の選びかた
アウトドアキャンプや車中泊キャンプで電気毛布を使用する場合、500Wh前後のポータブル電源が使い勝手の良い製品となります。
もちろん、大は小を兼ねると考えるなら1,000Whクラスのポータブル電源がオススメですが、重量がありますので運搬に苦労する可能性を否定できません。
そのため、500Wh前後のポータブル電源を複数所持して、シーンにより使い分ける方法がベテランキャンパーから推奨されています。
アウトドアシーンの利便性を高める電化製品を使用するためには、必ず電源が必要です。
そのため、利用品目や利用時間を綿密に考える必要があるでしょう。
車中泊キャンプなら、車のジェネレーター(発電機)利用でポータブル電源への蓄電が可能です。
では、アウトドアキャンプ(車が近くに無い状況)はどうすればよいでしょうか?
このようなシーンでは、ソーラーパネルの活用が効果的です。
電気毛布を始めとした電気製品使用を念頭に置くなら「ポータブル電源・複数個」と「ソーラーパネル」の準備を検討してください。
おすすめのポータブル電源(メーカー・ブランド)について
キャンプ時の電気毛布使用に最適なポータブル電源(メーカー・ブランド)を紹介しましょう。
Jackery(ジャクリ)
2012年アメリカ設立のJackery(ジャクリ)は、2014年からポータブル電源の開発をスタートさせたベンチャー企業です。
2014年よりアメリカで本格的に大容量ポータブル電源の取り扱いを始め、日本では2019年3月よりAmazonでネット販売を開始しています。
Jackeryブランドは、アウトドアブームにおけるポータブル電源需要の伸びに伴い、多くのユーザーに支えられて日本市場で高い伸びを示しており、2019年9月には日本法人を設立するに至りました。
ラインナップが豊富かつ信頼度が高いので、迷ったらJackeryブランドを選べば間違いないでしょう。
【Jackery】電気毛布におすすめのポータブル電源
Anker(アンカー)
中国設立のAnker(アンカー)は、Googleエンジニアのスティーブン・ヤン氏により2011年に立ち上げられました
同社はモバイルバッテリーからポータブル電源まで、幅広い容量のバッテリーを取り扱っており、高速充電を特長としております。
また、当初から日本市場を意識しており、2013年1月には日本法人となるアンカー・ジャパンが設立されました。
サポート体制の手厚さに定評がありますので、ベテランから初心者までおすすめのブランドと言えるでしょう。
【Anker】電気毛布におすすめのポータブル電源
JVC(ジェーブイシー)
JVC(ジェーブイシー)はJVCケンウッドが展開するブランドです。
2008年日本設立で、日本ビクター株式会社と株式会社ケンウッドの合併により誕生しました。
シンプルな機能を特長としており、アウトドアのみならず防災対策としても人気の高いブランドです。
堅牢で使いやすいポータブル電源なら、JVC(ジェーブイシー)ブランドがおすすめです。
【JVC】電気毛布におすすめのポータブル電源
EcoFlow(エコフロー)
EcoFlow(エコフロー)は2017年中国設立の企業です。
ポータブル電源のみならず、バッテリー関連から太陽光発電やスマートデバイスなどエネルギーソリューション・サービスを展開しており、高い技術力を持つ企業と言えるでしょう。
充電速度の早さや、EcoFlowアプリ活用でスマホからデバイスの状態を確認およびコントロールできる点が多くのユーザーから評価されています。
【EcoFlow】電気毛布におすすめのポータブル電源
一番人気のエコフローポータブル電源の大容量(768Wh)モデルです。
急速充電と長寿命・高耐久を誇ります。
寒さ対策にポータブル電源はおすすめ!
利便性の高さから、電気毛布はアウトドアキャンパーに高く評価されています。
こちらの記事で、キャンプ時におけるポータブル電源と電気毛布の使い勝手を解説しました。
ポータブル電源利用で電化製品を稼働させれば、アウトドアライフのクオリティは確実に向上します。
まさに、キャンプの必需品と言えるでしょう。
快適なキャンプを楽しむために、最適なポータブル電源を選んでください。