この記事では、停電時におすすめのポータブル電源をご紹介します。電気工事などの理由で停電になることもありますが、心配なのは地震や台風などの自然災害による突然の停電です。ポータブル電源があれば、停電時にも電気が使えて安心です。
少し想像しただけでも分かりますが、電気が使えないのはとても困ります。このおすすめ記事を参考に、いつ発生するか分からない災害に備えてポータブル電源を常備することを考えてみてください。
停電時に役立つポータブル電源を選ぶ際のポイント
停電に備えておすすめのポータブル電源を選ぶ際には、以下のポイントをチェックして選ぶと良いでしょう。
- バッテリーの種類
- バッテリー容量とAC出力
- サイズと重さ
- ソーラーパネルを一緒に購入
- EPS機能
バッテリーの種類
現在主流のポータブル電源には、リン酸鉄リチウムイオン電池か三元系リチウムイオン電池のいずれかが内蔵されています。停電に備えてポータブル電源を準備する場合におすすめなのは、リン酸鉄リチウムイオン電池です。
リン酸鉄リチウムイオン電池には、自然放電が少ない、爆発や発火の危険性が低い、寿命が長いといった特徴があります。
バッテリーは、電気を使わなくても自然に放電して電気が減っていきます。自然放電が少ないリン酸鉄リチウムイオン電池なら、充電した状態で保管しておいても電気がわずかしか減りません。
爆発や発火の危険性が低いため停電に備えて安全に保管できます。また寿命が長く、約4000回の充電と放電を繰り返しても約70%の容量を維持できますから、いつの間にか劣化して、いざというときに役に立たないという心配もありません。
一方で、三元系リチウムイオン電池には、エネルギー密度が高いという特徴があります。同じ容量なら、三元系リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源の方がコンパクトです。
今回ご紹介している5つの製品は、全てリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した製品です。
バッテリー容量とAC出力
バッテリー容量は、電気をどのくらい蓄えられるかを示しています。バッテリー容量が大きければ、電化製品を長時間使えます。
AC出力は、どのくらい大きな消費電力の家電を使えるかを示します。AC出力が大きなポータブル電源なら、消費電力の大きな電子レンジやヘアドライヤーのような家電も使えます。
基本的には、バッテリー容量もAC出力も大きければ大きいほど便利です。ただし、容量や出力が大きなポータブル電源は、サイズが大きく重くなります。
サイズと重さ
自宅でのみ使用するなら、サイズや重さはあまり気にする必要はありません。一方、河川の近くに住んでいたり土砂崩れの可能性があったりして、自宅から避難する可能性があるなら、持ち運びができるサイズや重さのポータブル電源を選ぶ必要があります。
ただ上記の通り、サイズや重さはバッテリー容量やAC出力と関係します。使いたい電気の量と持ち運びやすさのバランスを考慮して、最適なポータブル電源を選びましょう。
ソーラーパネルも一緒に購入
停電が長期間に及ぶ可能性を考えると、ポータブル電源を充電できる手段も併せて確保しておくと安心です。小型の発電機もありますが、手軽に誰にでも使える充電の手段としてソーラーパネルは非常に便利です。
発電量を増やしたいときは、複数のソーラーパネルを同時に使用することもできます。発電量が増えれば、より短時間でポータブル電源を充電することが可能です。
EPS機能
EPS機能というのは、コンセントにポータブル電源を繋いだ状態でポータブル電源に電化製品のプラグを繋いでおくと、停電の際にポータブル電源から電化製品に電気が供給される機能です。
急に電源が切れると故障の原因になるデスクトップパソコンなどはEPS機能があれば故障を防げますし、ハードディスクレコーダーを繋いでおけば録画が止まってしまうことがありません。
なお、メーカーによってはUPS機能と表記されていますが、ポータブル電源に搭載されているEPS機能・UPS機能の場合、基本的に機能面の違いはありません。
今回紹介している5つの製品には、全てEPS機能・UPS機能が搭載されています。
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ここからは、具体的に停電時におすすめのポータブル電源を紹介します。自分に合ったおすすめ製品を見つけてください。
Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット おすすめ!
Jackeryのポータブル電源 1000 PlusとSolarSaga 100Wのセット商品です。ポータブル電源 1000 Plusのバッテリー容量1264WhとAC出力2000Wは、今回ご紹介している製品中で最も高いものとなっています。
2000Wの出力があれば電気ケトルやホットプレートなどの消費電力が大きな家電も使えるので、使用時間は限られるものの停電時でも普段に近い生活ができます。
充電時間も短く、コンセントから充電した場合の充電時間は1.7時間です。セットのソーラーパネルを使用した場合、気象条件が良ければ、18時間でフル充電ができます。
EPS機能を搭載しているので、デスクトップパソコンやハードディスクレコーダーを接続しておけば、故障を防いだり録画が中断するのを防いだりできます。
なお、単独でも大容量の製品ではありますが、もっとバッテリー容量が欲しい場合はJackery Battery Pack 1000 Plusという専用の拡張バッテリーを別途購入することもできるのでおすすめ。
ポータブル電源 1000 Plusの仕様
バッテリー容量 | 1264.64Wh |
AC出力 | 2000W |
サイズ | 約356×260×283mm |
重さ | 約14.5kg |
SolarSaga 100Wの仕様
最大出力 | 100W |
サイズ(展開時) | 1220×535×20mm |
サイズ(収納時) | 610×535×35mm |
重さ | 約4kg |
Anker 757 Portable Power Station (PowerHouse 1229Wh) with Anker Solix PS100 Portable Solar Panel
Ankerの757 Portable Power StationとSolix PS100 Portable Solar Panelのセット商品です。757 Portable Power Stationのバッテリー容量は1229Wh、AC出力は1500Wです。
重さが19.1kgあり、今回ご紹介している製品の中では最も重い製品です。持ち運びの点を考えると重いのは欠点となりますが、金属フレーム構造を採用していて、優れた耐衝撃性能があります。頑丈な製品なので、災害への備えとして頼りになりおすすめです。
UPS機能を搭載しているので、テレワークなどで自宅でデスクトップパソコンで作業している人は、落雷などによる突然の停電からパソコンを守ることもできおすすめ。
Solix PS100 Portable Solar Panelは、IP67の防塵防水性能を備えています。急に雨が降り出したときでも、水に濡れて故障する心配がありません。
757 Portable Power Stationの仕様
バッテリー容量 | 1229Wh |
AC出力 | 1500W |
サイズ | 約463×237×288mm |
重さ | 約19.1kg |
Solix PS100 Portable Solar Panelの仕様
最大出力 | 100W |
サイズ(展開時) | 約1120×608×30mm |
サイズ(収納時) | 約557×608×46mm |
重さ | 約4.6kg |
EcoFlow DELTA 2+160W片面ソーラーパネルGen2 セット
EcoFlowのポータブル電源DELTA 2と160W片面ソーラーパネルGen2のセット商品です。ポータブル電源 DELTA 2のバッテリー容量は1024W、AC出力は1500Wです。バッテリー容量は、今回ご紹介している他の製品よりも若干小さいのですが、重さがやや軽く、持ち運びやすいのでおすすめ製品となっています。
またAC出力ポート6個を含む計15個の出力ポートを搭載していて、多くの家電製品を同時に使用できます。停電時に使用するだけでなく、普段からソーラーパネルで充電した電気を使って節電したいという家庭で便利に使える製品です。充放電を繰り返しても劣化が少ないリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているので、毎日充電しても10年は使用できます。
セットのソーラーパネルは、最大出力が160Wと高めですが、その分展開時のサイズが大きく、重さも5.6kgあります。本製品を選ぶ場合は、ソーラーパネルを広げる場所があるかや、持ち運びが必要になるかなど、使用するシーンを具体的に想定して購入するか否かを決めてください。
ポータブル電源 DELTA 2の仕様
バッテリー容量 | 1024Wh |
AC出力 | 1500W |
サイズ | 400×211×281mm |
重さ | 約12kg |
160W片面ソーラーパネルGen2の仕様
最大出力 | 160W |
サイズ(展開時) | 1610×600×25mm |
サイズ(収納時) | 572×600×32mm |
重さ | 5.6kg |
BLUETTI ポータブル電源 AC180 ソーラーパネル PV200D セット
BLUETTIのAC180 大容量ポータブル電源とソーラーパネル PV200Dのセット商品です。
AC180 大容量ポータブル電源のバッテリー容量は1152Whで特に大きくはありませんが、AC出力は1800Wと大きめでおすすめです。同程度のバッテリー容量の他社製品と比較して、価格が抑えめなので、コスパ重視でポータブル電源を探している人におすすめの停電向けポータブル電源となっています。
ソーラーパネル PV200Dは、今回ご紹介している中では唯一の出力200Wの製品で、より短時間でポータブル電源を充電することができるので停電がいつ来ても安心。メーカーが公表している数値としては、PV200Dを2枚使用した場合で、AC180ポータブル電源を約4.1時間で満充電にできるとされています。ただサイズが大きく重さもあるので、持ち運びには若干不利になります。
AC180 大容量ポータブル電源の仕様
バッテリー容量 | 1152Wh |
AC出力 | 1800W |
サイズ | 約340×247×317mm |
重さ | 約16.4kg |
PV200D ソーラーパネルの仕様
最大出力 | 200W |
サイズ(展開時) | 2105×608mm(厚さの詳細情報なし) |
サイズ(収納時) | 585×608×45mm |
重さ | 8.14kg |
Jackery Solar Generator 300 Plus 40W Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackeryの製品をもう一つ紹介します。ポータブル電源 300 PlusとSolarSaga 40 Miniのセット商品で、この記事で紹介している他の製品とは異なり、やや小型で携帯に便利な停電向けのおすすめ製品となっています。
コンパクトなサイズのポータブル電源なので、バッテリー容量は288Wh、AC出力は300Wと、今回ご紹介している他の製品より容量や出力は劣ります。しかし、スマホなら約14回の充電ができますから、とりあえずスマホの電源だけは確保したいという人におすすめです。
また容量が少な目とはいっても、扇風機なら約4.5時間、電気毛布なら約4時間使用できるので、被災した際に暑さや寒さをしのぐためにも役立ちおすすめです。
セットのソーラーパネルも非常にコンパクトで軽量なので、持ち運びに便利です。ソーラーパネルにUSBポートが内蔵されていて、ソーラーパネルから直接スマホの充電ができるのも停電時なら特に便利です。
ポータブル電源 300 Plusの仕様
バッテリー容量 | 288Wh |
AC出力 | 300W |
サイズ | 約230×155×167mm |
重さ | 約3.75kg |
SolarSaga 40 Miniの仕様
最大出力 | 40W |
サイズ(展開時) | 約1020×300×18.5mm |
サイズ(収納時) | 約252×300×30mm |
重さ | 約1.2kg |
停電時におすすめのポータブル電源はあるほうが良い!
停電時におすすめのポータブル電源をご紹介しました。ポータブル電源に蓄えておける電気には限りがありますが、全く電気が使えない状態と比べると格段に便利です。
ポータブル電源が1台あれば、アウトドアレジャーなどにも使えますし、ソーラーパネルと併用して充電した電気を使えば電気代を節約することもできます。
この記事を読んで気になる製品が見つかったら、是非購入を検討してみてください。
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