ポータブル電源

発電機とポータブル電源メリットデメリットでどっちがおすすめ?

バッテリーマートでは、ポータブル電源に関する様々な記事を掲載していますが、電源を確保する手段として発電機の購入を検討されている方もいらっしゃると思います。

この記事では、発電機とポータブル電源のメリット・デメリットを解説します。どんな場合に、発電機、ポータブル電源のどちらがおすすめなのかも解説しますので、発電機またはポータブル電源の購入を検討されている方は参考にしてください。

なお、発電機には産業用の大型の製品もありますが、この記事で取り上げる発電機は、家庭でも使いやすい持ち運び可能なサイズのポータブル発電機を前提とします。

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発電機のメリット

まず発電機のメリットについて解説します。

長時間使える

ポータブル電源と比較した場合の発電機の一番のメリットは、使用時間が長いことです。

発電機は、燃料を使って発電します。一部カセットボンベやプロパンガスなどを使う発電機もありますが、多くの製品はガソリンを使用します。ガソリンが補給できる限り、発電機は電気を生み出し続けてくれます

ポータブル電源は、充電した電気を使い切ってしまうと再充電するまで使えなくなるので、特に防災用として考えると、使用時間が長いことは大きなメリットです。

ポータブル電源もソーラーパネルを使用して充電できますが、充電が終わるまでには時間がかかります。発電機は燃料さえあれば、燃料補給をして直ぐに発電することができます

一方で、詳細は後で解説しますが、燃料を管理する必要があることがデメリットになります。

出力が大きい

ポータブル電源の場合でも大容量高出力の製品はありますが、価格が高いハイエンドな製品が大半です。

発電機の場合は、それほど高価格の製品でなくても、定格出力が1000Wを超える製品があります。一般的に、同程度の価格帯で比較するなら発電機の方が出力が大きく、消費電力が大きな電化製品が使えます

なお、発電機の定格出力は、VA(ボルトアンペア・ブイエー)という単位で表記します。VAは電圧(V)と電流(A)をかけたもので、これに電気をどれだけ有効に利用できるかを示す値(力率)をかけるとWになります。

ポータブル電源の出力と比較する場合は、ひとまずはVAとWの数値を比較して選んでも構わないのですが、正確には両者の数値はイコールではないことは知っておいてください。

実際に発電機を購入する際には、メーカーのホームページや製品の取扱説明書などに、どのくらいの消費電力の電化製品が使えるかの目安が書かれているので、それらを参照してください。

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発電機のデメリット

発電機には、上記のようなメリットがありますが、デメリットもあります。購入を検討する際の参考にしてください。

騒音が発生し、排気ガスを排出する

発電機はガソリンなどを使ってエンジンを動かして発電します。エンジンを動かしているので、騒音が発生しますし、排気ガスも排出します

騒音や排気ガスがあるため、室内では使用できません。また、屋外で使用する場合でも、使用する環境によっては近隣の迷惑になる場合があり、夜間の使用も難しい場合があります。

また、アウトドアで使う場合も、キャンプ場などの近くに他のグループがいる環境では、やはり騒音や排気ガスが問題になります。アウトドアで使用する機会も限定される場合が多いでしょう。

燃料の管理が必要

発電機に使用するガソリンは、保管している間に劣化してしまいます

ガソリンを販売しているENEOSのよくある質問の回答には「一般的には気温の変化が少ない冷暗所の保管であれば、ガソリン・灯油・軽油は半年程度(中略)使用に関して問題ないものと思われます。」とあります。

保管条件が良い場所で半年程度なので、実際にはもっと早く劣化が進む可能性があることになります。

発電機や他の用途に日常的にガソリンを使用して、随時新しいガソリンを購入している人なら問題ありませんが、防災用に備蓄する場合は、定期的なガソリンの交換は面倒に感じられるかもしれません

カセットボンベを使用するタイプの発電機なら燃料を管理する手間は小さくなります。ただ、カセットボンベを使用する発電機はガソリンを使用するタイプよりも出力が小さい場合があり、発電機を使用するメリットも薄れてしまう欠点があります。

メンテナンスに手間がかかる

機械類の扱いに慣れている人なら、あまり負担には感じないと思いますが、エンジンを搭載した発電機は相応のメンテンナンスが必要になります。エンジンオイルを交換したり、スパークプラグを点検・交換したり、その他にも点検や清掃を行うべき箇所があります。

メンテナンスを怠ると、いざというときに使えなかったり、故障の原因になったりする場合があります。

機械類にあまり詳しくない人が初めて発電機を購入する際には、どんなメンテナンスが必要になるのか、自分にはメンテンナンスができそうか、事前に確認しておくことをおすすめします。

ポータブル電源のメリット

ここからは、ポータブル電源のメリットを解説します。

誰にでも手軽に使える

ポータブル電源は、使い方が簡単で、メンテンナンスも基本的に必要ありません

誰にでも簡単に使えますし、発電機の場合のように、使用する前に燃料やエンジンオイルを入れたり、点検をしたりする必要がありません。もちろん、ガソリンの保管の必要もありませんし、保管している間に劣化することもありません。

強いて言えば、充電した状態で保管しておくと、自然放電で充電されている電気が減ることがあります。

搭載しているリチウムイオン電池の種類によって自然放電の量は変わりますが、定期的に電池残量をチェックして必要であれば充電をし直す必要があります。

もっとも、発電機の燃料の管理やメンテンナンスに比べれば、バッテリー残量の管理は大した手間ではないと言えます。

使う場所・時間帯を選ばない

ポータブル電源は、動作中に排気ガスが発生することはないので、室内でも問題なく使えます

騒音もほとんどありません。近所迷惑になることや夜間に使用できないということもありません基本的には、いつでもどこでも使えます

ただ、ポータブル電源には冷却用のファンが搭載されているので、一度に多くの電気を使用する場合などにはファンが回転して若干の騒音が発生します。

もっとも、ポータブル電源で発生する騒音はあまり大きなものではありません。人によっては、寝室などで使うと音が気になるかもしれない程度です。

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ポータブル電源のデメリット

次にポータブル電源のデメリットについて解説します。

使用時間が短い

発電機の解説のところでも書きましたが、ポータブル電源は充電済みの電気を消費してしまうと、それ以上は使用ができなくなります

ポータブル電源のバッテリー容量や使用する電化製品によって、実際に何時間くらい使えるかは変わりますが、発電機と比べて使用時間は短い傾向があります。

ただし、ポータブル電源の場合でもソーラーパネルの用意があれば、停電時でも充電が可能です。気象条件によって発電量が左右される欠点はありますが、何日間でも充電して使い続けることができます

発電機も燃料切れで使えなくなる可能性があることを考えると、むしろソーラーパネルを併用したポータブル電源の方が長時間使えるとも言えます。

価格が高い

ポータブル電源は、内部にリチウムイオン電池などの充電池を搭載しています。バッテリー容量が大きなポータブル電源は、搭載する充電池の量が増えるので、価格が高くなります。

防災用のポータブル電源は、できるだけ容量が大きい方が望ましいのですが、容量が増えるほど価格も高くなる傾向があります。

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発電機がおすすめな場合

上記の通り、発電機には、エンジンが搭載されいるため、メンテナンスの必要があるというデメリットがあります。また、燃料のガソリンの管理も必要です。

一方で、ガソリンなどの燃料が続く限り、長時間使えるというメリットがあります。また、製品にもよりますが、出力も大きく消費電力の大きな電化製品でも使いやすいのもメリットです。

長時間使えて出力が大きいので、コンセントから電源を取ることができない場所で電動工具や農機具、照明などを使う仕事上の必要がある人には、発電機は非常に役に立ちます

一方、メンテンナンスの必要性や燃料の管理の手間を考えると、手軽に電源を確保したい人には、発電機はあまり向いていないと言えます。

上記のようなメリット・デメリットを考慮すると、防災用に発電機の購入することは積極的におすすめすることはできません。

ガソリンの劣化のことを考えると長期保管に適さないので防災用には不向きな点があるからです。また、住宅街で使用するには、騒音や排気ガスが生じる点も難点となります。

結論としては、発電機は、仕事用、業務用に使用する人におすすめです。定期的に発電機を使用する機会がある人であれば、メンテナンスや燃料の管理の負担は大きくありませんし、災害時にも発電機を役立てることができます。

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ポータブル電源がおすすめな場合

ポータブル電源には、使用時間が限られる点や出力が小さい点がデメリットになります。

一方で、誰にでも手軽に使えて、メンテンナンスフリーである点が大きなメリットです。

また、騒音が発生することがないため、住宅街でも問題なく使えますし、キャンプ場でも周囲の人の迷惑にならずに使えます。

基本的に、時間も場所も問わずに、いつでもどこでもポータブル電源は使えると言って良いでしょう。

幅広くおすすめできるポータブル電源ですが、容量や出力には限界があります。自分が必要とする容量や出力に合ったポータブル電源を選ぶようにしてください。容量に関しては、ソーラーパネルを準備しておけば、使った分の電気を充電することで補うことができます

まとめると、ポータブル電源は、容量や出力が足りない場合があり、十分に容量や出力が大きい製品を選ぼうとすると価格が高くなる点がネックではありますが、アウトドア用としても防災用としても幅広くおすすめすることができます。

自分に合った手段で電源を確保しよう

発電機とポータブル電源のメリット・デメリットについて、相互に比較しつつ解説しました。

使用時間や出力の点で優位性がある発電機は仕事用としてはおすすめですが、手軽さや汎用性ではポータブル電源に優位性があります

発電機とポータブル電源のそれぞれのメリット・デメリットを把握して、自分の用途や使用環境に合ったものを選んでください。

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