ポータブル電源

ポータブル電源を車内放置しておくのは危険?温度によっては火災の原因に!?

「ポータブル電源を車内放置すると危険」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

ポータブル電源の購入を考えていても、危険があると聞いてしまうと購入を躊躇してしまうかもしれません。

しかし、ポータブル電源は適切な使い方をすれば、問題なく使用できます。

今回は、ポータブル電源を車内放置すると危険な理由と、その対処法を紹介します。

バッテリー専門家
車内放置以外に気を付けたほうがよい保管場所も解説しているので、参考にしてみてください。

【前提】夏は車内温度が70℃以上になることもある

ポータブル電源を車内放置する危険性を解説する前に、車内温度の上昇傾向について見ていきましょう。

真夏の炎天下で車のエアコンを停止すると、約15分で10℃、約30分で15~20℃車内温度が上昇するといわれています。

座席付近の車内温度 約40~50℃
ダッシュボード付近の車内温度 約70~80℃

車内の座席付近であれば、40~50℃ほどの温度になる可能性があります。

外気温によっては、エアコンを消して数分車内にいただけでも、熱中症になってしまうほど温度が上昇することもあるでしょう。

さらにダッシュボード近くでは、温度が70~80℃になることもあります。

バッテリー専門家
これは、卵の白身が2時間ほどで完全に固まってしまうほどの暑さです。

ポータブル電源を暑い車内に放置することで、さまざまな弊害が起こってしまいます。

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ポータブル電源を車内放置するのが危険といわれる理由

ポータブル電源を車内放置するのが危険といわれるのには、理由があります。

暑さのこもる車内に放置ポータブル電源を放置する弊害を、チェックしておきましょう。

ポータブル電源のバッテリーがダメージを受ける

ポータブル電源を車内に放置してしまうと、バッテリーがダメージを受ける可能性があります。

車内は夏以外でも気温が上昇しやすく、高温の場所での保管はリチウムイオンバッテリーにダメージを与えてしまいます。

リチウムイオンバッテリーがダメージを受けると、充電能力の低下や電池が劣化するリスクが高くなってしまうでしょう。

結果的にポータブル電源の寿命を縮めてしまうことになりかねません。

またポータブル電源のみならず、電化製品は高温に弱い傾向があります。

リチウムイオンバッテリーを使用しているモバイルバッテリーや、スマートフォンなども車内に放置しないようにしてください。

発火や火災の原因になる

ポータブル電源を車内放置することで、火災の原因になるケースがあります。

ポータブル電源はバッテリーを搭載しており、車内放置して高温になると、発火や火災を引き起こす危険性があります。

バッテリーの異常発熱や、火災による事故は年々増加している傾向です。

高温での車内放置はバッテリーの寿命を縮めるだけではなく、発火してしまえば使い物にならなくなってしまうでしょう。

ポータブル電源の車内放置はできるだけ控え、バッテリーの劣化や火災を防ぐ対策が重要になります。

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ポータブル電源を車内放置するのは夏以外の季節も危険?

ポータブル電源は、真夏の炎天下での車内放置が危険とお話ししました。

しかし、夏以外の過ごしやすい季節でも、状況によっては車内温度は上昇しやすいので注意が必要です。

春や秋などの暑さが落ち着いている時期でも、日光の当たり具合や車体の色によっては、外気温が23℃前後でも車内は50℃近くまで上昇する場合があります。

特に黒や紺などの暗い色の車体は、車内温度がより上昇しやすい傾向です。

また夏の暑さだけではなく、冬の寒さもバッテリーの劣化につながります。

地域にもよりますが、冬場の車内の温度が-10℃以下になることも珍しくありません。

寒さによってバッテリーの容量が減少し、充電できなくなってしまうこともあるので注意してください。

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ポータブル電源の使用環境の温度範囲を確認してみよう

ポータブル電源を安心・安全に使用するためには、使用環境の温度範囲を確認してみましょう。

ポータブル電源の商品ページには、主に以下の項目が記されています。

  • 容量
  • 重量
  • 充電時間
  • 使用温度
  • 充電温度

商品ページの項目の一部に、安全に使用できる使用温度や充電温度も記されているので、確認してみてください。

多くのポータブル電源は、使用環境を-10~40℃と推奨しています。

使用環境の温度範囲内なら、車内にポータブル電池を放置しても問題ありません。

しかし重要なのは現在の温度ではなく、上昇した際の車内温度です。

夏の暑い時期は特に車内温度が上昇しやすいため、何らかの対策をとる必要があります。

ちなみに充電温度は、使用温度よりも最高温度が低く設定されている場合が多いです。

ポータブル電源を充電する際には、直射日光や暖房器具が当たらないように注意しましょう。

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車内放置以外にもポータブル電源を放置すると危険な場所

ポータブル電源は、車内以外にも放置すると危険な場所があります。

知らず知らずに置いてしまっている方も多いので、確認してみてください。

開閉の少ない押し入れ

バッテリー専門家
車内放置以外にも、開閉の少ない押入れへのポータブル電源の放置は危険です。

押し入れは風通しが悪く湿気が溜まりやすいため、金属部分の腐食や腐敗がしやすくなります。

本体の金属や接続部分などが劣化してしまい、充電ができなくなってしまうこともあるでしょう。

また季節によっては気温の変化が激しく、高温・低温になりバッテリーにダメージを与えてしまうことも懸念されます。

防災用として押し入れに放置する方も多いですが、定期的に開閉をおこなうなど風通しを良くすることが大切です。

庭・ベランダ

バッテリー専門家
庭やベランダは風が当たりやすく、砂ほこりが本体の中に入ってしまう可能性があります。

ポータブル電源は、庭やベランダなどの屋外に放置するのは危険です。

接続部分に砂ほこりが入り、充電が難しくなることも考えられます。

また雨が直接当たってしまうことで、金属の錆びや劣化につながってしまうこともあるでしょう。

ポータブル電源を、キャンプやアウトドアなどの外で使用する分には問題ありませんが、常に庭やベランダなどの屋外で保管するのは避けたほうが無難です。

直射日光の当たる場所

バッテリー専門家
庭・ベランダなどの屋外だけではなく、室内の窓際なども注意が必要です。

ポータブル電源は高温に弱いため、直射日光が当たる場所も避けたほうがよいでしょう。

直射日光に当たっている場所は、50℃近くまで温度が上昇するともいわれています。

直射日光でポータブル電源の内部温度が徐々に温まり、熱を持ってしまうのです。

ポータブル電源の内部の温度が高温になると、バッテリーの劣化や、最悪の場合は発火の原因となってしまうこともあります。

ポータブル電源は直射日光を避け、日陰で涼しく風通しの良い場所に保管するようにしてください。

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ポータブル電源を車内放置する際の対策

ポータブル電源を車内に放置するのは危険ですが、どうしても車内に置いておかなければならない場合もあります。

ここでは、ポータブル電源を車内放置する際の対策を紹介します。

専用ケースに入れる

対策ポイント

ポータブル電源を車内放置する場合は、専用のケースに入れておくのがおすすめです。

ポータブル電源は、種類によって専用のケースが販売されています。

耐熱性に優れたケースなら、車内の温度上昇からポータブル電源を保護してくれるでしょう。

さらにケースに入れることで保温性が増し、冬場の温度の低下からも守ってくれます。

持ち手が付いているケースは持ち運びにも便利なため、1つ持っておくと便利です。

サンシェードの活用

対策ポイント

ポータブル電源を車内に放置する場合は、サンシェードを活用してみましょう。

車のフロントガラスやサイドガラスにサンシェードをすることで、直接日光が入り込むのを防げます。

車内温度の上昇は多少抑えられる程度ですが、温度の上昇スピードは緩やかになります。

車内に置いてキャンプの食材を買い物に行くなど、短時間の放置ならサンシェードの活用がおすすめです。

窓を少し開けておく

対策ポイント

ポータブル電源を車内に置いておく場合は、窓を少し開けておくだけでも温度上昇を抑えられます。

真夏の車内温度は、車の窓を少し開けておくだけでも車内温度が下がることも期待できるでしょう。

3cmほど窓を開けておくだけで、5℃ほど温度が下がるというデータもあります。

直射日光を遮るサンシェードを併用することで、より車内温度の上昇を抑えられる点を覚えておきましょう。

クーラーボックスに入れる

対策ポイント

ポータブル電源は、クーラーボックスに入れておくことで本体の温度上昇を抑えられます。

クーラーボックスにはソフトタイプとハードタイプがあり、やわらかいソフトクーラーボックスがポータブル電源の収納に便利です。

使わないときは折りたたんで保管もできるので、狭い車内でもかさばりません。

クーラーボックスは出かける前によく冷やしておき、ポータブル電源を入れて車内に置きます。

保冷剤などを直接入れてしまうと、ポータブル電源が水に濡れて故障の原因にもなるので注意してください。

ポータブルクーラーを動かす

対策ポイント

多少荒業ですが、ポータブルクーラーを動かすことで、車内の温度上昇を抑えられます。

ポータブル電源にミニクーラーをつけ、電源の出力を使って動かします。

車のエアコンと同じように車内を冷やすことができ、ポータブル電源の温度上昇も防げられるのがポイントです。

ポータブル電源の充電を使用するので、買い物などの短時間で車内に置いておく場合におすすめします。

車に戻ってきた際の、もわっとした暑さを感じにくいのもメリットです。

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リン酸鉄リチウムイオンバッテリーなら車内放置しても大丈夫って本当?

バッテリー専門家
リチウムイオンバッテリーと比べて、熱に強いのがリン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。
リチウムイオンバッテリー 主流・熱に弱い
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 熱に強い(真夏は注意が必要)

現在のポータブル電池の主流はリチウムイオンバッテリーですが、なかにはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの商品も販売されています。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは高温でも比較的安心ではありますが、やはり真夏の車内放置の温度には耐えられません。

どのような種類のバッテリーでも高温での長時間放置には弱いため、できるだけ車内放置は避けるようにしましょう。

しかし、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのほうが熱に強いのは事実です。

バッテリー専門家
キャンプなど車内に乗せて持ち運びする際に、短時間の車内放置をする可能性がある場合は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを検討するのもよいでしょう。

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ポータブル電源を車内に放置はやめましょう!

ポータブル電源を車内に放置すると、バッテリーの劣化や発火・火災の原因になる可能性があります。

ポータブル電池を車内放置するのはできるだけ避け、どうしても置いておかなければならない場合は、何らかの対策を取りましょう。

また比較的熱に強い、リン酸鉄リチウムバッテリーのポータブル電源を選ぶのもひとゆの方法です。

ポータブル電池は使用環境温度を守り、適切な使用を心がけてください。

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