ポータブル電源を購入するべきか悩んでいる人の中には「ポータブル電源は、本当に必要なのか?」「購入したら、どんな時に役に立つのか?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。
この記事では、ポータブル電源がどんな時に役立つのか、災害対策、アウトドア、日常生活の3つのシーンに分けて紹介します。
自分だったら、どんな時にポータブル電源が必要だと感じるのか、具体的にイメージしながら読んでみてください。
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災害などへの備えとして
電気が使えなくて困る場合として、多くの人が最初に考えるのは、災害時ではないかと思います。ポータブル電源を防災用品の一つとして購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。
災害時にポータブル電源が使えて便利なこととしては、スマホの充電ができることがあります。普段の生活でもスマホは欠かせないという人が多いと思いますが、災害時には家族や知人の安否を確認したり、情報を収集したりするために、スマホが普段以上に役に立ちます。
ポータブル電源の容量やスマホの消費電力によって何回充電ができるかは変わってきますが、1000Wh容量のポータブル電源なら40回~60回程度の充電ができます。
また、災害時に電気が使えれば、生活はかなり楽になります。例えば、扇風機や電気毛布があれば、暑さや寒さに耐えられます。扇風機や電気毛布は、それほど消費電力が大きくないので、1000Wh容量のポータブル電源で15時間前後使用できます。
冷蔵庫を長時間稼働させたり、消費電力が大きい電気ケトルを使いたい場合は、バッテリー容量や定格出力が大きなポータブル電源を用意しておく必要がありますが、冷蔵庫や電気ケルトが使えれば避難生活に便利なことは言うまでもないでしょう。
特に電気ケトルのようなお湯が沸かせる電化製品は、災害時に重宝します。防災用品として食料の備蓄をする場合、備蓄用の食品の中にはお湯で戻したり温めたりして食べるものがあるからです。
明かりが確保できるのも災害時には重要なポイントになります。ポータブル電源の本体にLEDライトが搭載されている製品もありますし、別途LEDランタンを準備しておけば更に便利です。
ポータブル電源は、充電しておいた電気を使い切ってしまえば使えなくなるのが欠点ですが、ソーラーパネルを準備しておけば、充電しながら使えて使用時間を伸ばせます。
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アウトドアレジャーを快適に
ポータブル(portable)は、持ち運びができるという意味です。手近なところにコンセントなどがない電気が使えないところにも、持って行って電源にできるというのが、ポータブル電源の便利な点です。
キャンプなどのアウトドアでは、できる限り便利な道具は使わず、文明から離れた不便な生活を楽しむという楽しみ方があります。このような不便を楽しみたい人にとっては、ポータブル電源は必要ないでしょう。
一方、自然の中でリラックスする、気軽にキャンプを楽しむことを重視する人なら、ポータブル電源を持って行って、電化製品が使える状態にしておくと、キャンプの快適さは格段に上がります。
具体的には、暑い時期には扇風機があれば、涼しく快適に過ごせますし、熱中症対策にもなります。寒い時期には、電気毛布を使って暖かく眠ることができます。
車載用などの小型冷蔵庫を使えば、冷蔵が必要な食材を持ち運べますし、冷えた飲み物を飲むこともできます。
火を点けなくても電気ケトルでお湯が沸かせるので、手軽にコーヒーを淹れたりカップ麺を作ったり、レトルト食品を温めたりすることができます。
手軽にアウトドアレジャーを楽しみたい人には、ポータブル電源は非常に便利です。
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日常生活もポータブル電源で便利に
アウトドアや災害時は、ポータブル電源が大いに役立つ場面ですが、日常生活でもポータブル電源を使うと便利なシーンは色々あります。
コンセントがない場所・足りない場所での電源確保
家の中でもコンセントが無い場所もありますし、他の電化製品でコンセントがふさがってしまっている場合もあります。
例えば、ガレージで電動工具を使ってDIYをしたいときは、ポータブル電源があれば、延長コードを使わななくても電源を確保できます。
コーヒーメーカーやホットサンドメーカーなどを使って、庭やベランダで軽食を楽しんだりもできますし、テレワークをしている人であれば、家の中で場所を選ばず仕事をすることもできます。
また、コンセントが不足しているときは、ポータブル電源は電源タップの代わりにもなります。
製品にもよりますが、ポータブル電源には、複数のコンセントが搭載されていて、USBポートも複数搭載されています。定格出力の範囲内であれば、これらを同時に使用することができるので、コンセントの数が不足して困っているときに便利です。
なお、電源タップと同じような使い方をする際には、パススルーという充電しながら電気を使える機能を備えたポータブル電源なら、電化製品を使用している最中にバッテリー切れになる心配がなくなります。
ブレーカーが落ちるのを防ぐ
家庭で一度に電気を使い過ぎて、電力会社と契約しているアンペア数を超えるとブレーカーが落ちます。
ヘアドライヤーや電気ケトル、電子レンジのような消費電力が大きな家電を同時に使って、ブレーカーが落ちることを経験している人は多いと思います。
ブレーカーが頻繁に落ちてしまう場合は、電力会社との契約を見直して、契約アンペア数を上げることでもブレーカーが落ちないようにすることはできます。ただ、アンペア数を変更すると基本料金も上がるので、費用がかかってしまいます。
ポータブル電源があれば、例えばヘアドライヤーをポータブル電源に充電した電気で使うようにすれば、コンセントから使用する電気を減らすことができるので、ブレーカーが落ちなくなります。
ソーラーパネルと併用して節電
ポータブル電源は、コンセントから充電できるのはもちろん、ソーラーパネルに接続して充電することもできます。
ソーラーパネルで充電した電気を使えば、その分コンセントから使う電気を減らせるので、節電になります。
ちなみに、節電のためにポータブル電源を活用する場合、以前のポータブル電源は、頻繁に充放電を繰り返すとバッテリーが劣化する心配がありました。
最近のポータブル電源には、毎日充放電を繰り返しても10年使えるような長寿命の製品がありますから、日常的に充放電を繰り返しても問題ありません。
UPS機能を使って急な停電に備える
UPSは無停電電源装置というものです。パソコンなどに接続しておくと、急な停電の際にUPSからの給電に切り替えることで、停電によるデータの消失や機器の故障を防いでくれます。ポータブル電源にもUPSの機能を備えたものがあります。
UPS機能を備えたポータブル電源をコンセントに繋ぎ、電化製品をポータブル電源を繋いでおけば、停電の際にも継続して電源が供給されます。
防災用にポータブル電源を購入する場合、非常時以外はポータブル電源は使用せずに、ただ備蓄しておくだけになってしまいます。
UPS機能を備えたポータブル電源なら、接続しておくだけで停電時のバックアップ電源としての機能を果たしてくれるので、ポータブル電源を無駄なく活用できることになります。
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電源を確保する手段は、ポータブル電源だけではありません。この記事の最後は、ポータブル電源以外の電源確保手段と比較します。ポータブル電源の必要性を判断する材料の一つにしてください。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは実際に使用している方も多いと思います。充電した電気を使うという点では、ポータブル電源と同じ用途の道具です。
小型で持ち運びに便利で、スマホなどの充電には便利なものですが、ポータブル電源と比べるとバッテリーの容量が小さく、家庭のコンセントと同じAC(交流電流)も使えません。
モバイルバッテリーは用途が限定されるので、アウトドアで使ったり防災用に備蓄したりする用途には、ポータブル電源の方が向いていると言えます。
発電機
発電機にも様々な製品がありますが、家庭でも使用できる程度の小型のものもあります。このような小型の発電機は、サイズ的にもポータブル電源と大差なく、ポータブル電源と同じような使い方ができます。
発電機はエンジンを搭載していて、燃料にはガソリンを使用するものが多いです。燃料が続く限り電力を生み出し続けることができるので、電気を使い切ったら充電が終わるまで電気が使えなくなるポータブル電源よりも便利な面があります。
ただ、燃料が切れたら使えなくなるので、ガソリンの備蓄があったり追加で購入できたりする状況であることが発電機を使い続けるためには必要になります。ガソリンを備蓄する場合、保存しているガソリンは時間経過で劣化するので、定期的に新しいガソリンに交換する必要もあります。
また、エンジンを搭載しているため、使用後のメンテナンスも必要になります。環境によっては、エンジンが発する騒音や振動が近所迷惑になる場合があることも考慮しなくてはいけません。
ポータブル電源よりも優れた点もある発電機ですが、燃料の備蓄やメンテナンスの手間がかかり、騒音や振動が発生するデメリットもあります。
ポータブル電源なら、燃料の備蓄やメンテナンスの必要はありません。振動は発生せず、騒音も高負荷のときにファンの音がする程度で、ほぼ発生しません。
手軽に使えるという点では、ポータブル電源の方が優位性があります。バッテリー切れになると使えなくなる点は、ソーラーパネルと併用することで解消できるので、災害時などのバッテリー切れが心配は人は、ソーラーパネルとセットで準備するといいでしょう。
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ポータブル電源は必要か?
ポータブル電源の必要性について判断していただくために、ポータブル電源はどんなシーンで役に立つのかを中心に解説しました。
本文中でも解説した通り、ポータブル電源があれば、アウトドアレジャーが快適になり、気軽に楽しむことができます。万が一の場合に備える防災用としても役に立ちます。
また、アウトドアや防災だけでなく、日常生活でも意外に役に立つこともお分かりいただけたのではないでしょうか。
確かに、ポータブル電源は絶対に必要というわけではないかもしれませんが、一台持っていれば、様々なシーンで便利に使えることは間違いありません。
この記事を読んで「ポータブル電源があれば、便利そうだな」と感じた人は、購入を検討してみてください。
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