200V出力できるポータブル電源 おすすめ人気ランキング！

日本の住宅に設けられている一般的なコンセントの電圧は100Vです。したがって、100Vの電圧で電気が供給できれば、ほとんどの家電は使用することができます。そのため、ポータブル電源も多くの製品が100V対応です。

ただ、大型のエアコンやIHクッキングヒーターなど、一部の電化製品には200Vの電圧で作動するものがあります。これらの家電を使用するためには200V対応のポータブル電源が必要です。

この記事ではおすすめの200V出力ができるポータブル電源をランキング形式でご紹介します。200V出力ができるポータブル電源のメリットやデメリットについても解説しますので、200V出力ができるポータブル電源の購入を検討している人は、是非参考にしてください。

200V出力ができるポータブル電源のメリット

200Vのコンセントを使用する家電が使える

当たり前のことではありますが、200V出力ができるポータブル電源は、200Vのコンセントを使用する家電が使えます。身近なところでは、14畳用エアコンには200V電源のものがありますし、18畳用以上のエアコンは基本的に200V電源を使用します。その他には、IHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機、電子レンジ、洗濯乾燥機などにも200V電源を使用するものがあります。

これらの製品は、100Vしか出力できないポータブル電源では使用できませんが、200V出力に対応したポータブル電源なら停電の際でも使用することができます。

また、EV（電気自動車）に200Vで充電することができるので、災害時などにも移動手段としてEVが使えます。充電したポータブル電源をEVに車載しておけば、EVのバッテリーが切れたときの充電手段にもなります。

大容量・高出力の製品が多い

消費電力の大きな家電を使用することを想定している200V出力のポータブル電源は、大容量で高出力の製品が多いです。製品による違いはありますが、今回ご紹介している製品の場合で、容量は3840～6438Wh、出力は3200～6000Wです。

これだけの容量・出力があれば、災害対策としてかなり頼りになります。

200V出力ができるポータブル電源のデメリット

サイズ・重量が大きく、移動が難しい

200Vが出力できることによる直接のデメリットは、基本的にはありません。ただ、200V出力ができるポータブル電源は、大容量・高出力のため電池を大量に搭載しています。そのため、サイズも重量も大きく、手軽に移動することは難しくなります。

車輪が付いている機種が多く、平坦な舗装された道や屋内のフロアであれば移動は難しくありませんが、未舗装の道であったり階段があったりすると、一人で移動させることは困難です。

価格が高い

200V出力ができるポータブル電源は、大量の電池を搭載しているため価格が高くなります。多くの出力ポートを備えていたり、UPS（無停電電源装置）としても使用することができたりと、機能性も高いのですが、導入コストが高いのは200V出力ができるポータブル電源のデメリットと言えるでしょう。

200V出力ができるポータブル電源 おすすめ製品ランキング

ここからは、200V出力ができるポータブル電源の人気製品をランキング形式でご紹介します。それぞれの製品の特徴を把握して、自分に合った製品を選んでください。

1位 EcoFlow DELTA Pro Ultra

EcoFlow DELTA Pro Ultraは、上部のインバーターと下部のバッテリーをセットで使用するポータブル電源です。バッテリーは１台で66kWhの容量があり、最大で5台、30kWhまで増設できます。

専用の架台もセットになっていて、増設したバッテリーを積み重ねて設置できます。インバーターとバッテリーや、バッテリーと増設したバッテリーは、専用ケーブルで接続します。

最大出力は6000Wで、200V対応なので、大型のエアコンやIHクッキングヒーターなどにも電力を供給することができ、家中の電化製品が使えます。

住宅用のソーラーパネルとも接続可能で、最大5.6kWhでのソーラー入力ができるので、ソーラーパネルを設置している家庭で使えば、災害時などの電力供給に大いに役立ちます。

また、AC出力はUPS（無停電電源装置）としても使用可能で、停電発生時にも継続して電気を供給できます。バックアップUPSは20ミリ秒の電源切り替え、オンラインUPSは0ミリ秒の電源切り替えに対応しているので、0ミリ秒での切り替えが必要な機器には、オンラインUPSの2つのAC出力ソケットを利用してください。

一般的に、ポータブル電源に使用されているバッテリーには、低温環境では効率が落ちる特性があります。しかし、本製品には、周囲の温度が低い環境では、充電時または放電時に発熱して効率の低下を抑える機能があり、－20℃の環境下でも使えます。

大容量・高出力でソーラーパネルによる高効率の充電も可能、低温環境でも使えてUPS機能も搭載と、極めて優れた製品です。欠点としては、価格が高い点がありますが、価格に見合うだけの性能を備えた製品といえます。

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EcoFlow DELTA Pro Ultra インバーターの仕様

EcoFlow DELTA Pro Ultra バッテリーの仕様

2位 Anker Solix F3800 Portable Power Station

Anker Solix F3800 Portable Power Stationは、10年使えるポータブル電源です。ポータブル電源の寿命については電池の寿命を考えがちですが、電池が長寿命でも、先に電子部品が故障してしまえば、電池寿命を迎える前にポータブル電源は使えなくなります。

本製品は、Ankerの独自技術で電子部品に関しても50,000時間の長寿命を実現していて、適切な利用方法・環境下で使えば、毎日使っても10年間は正常な状態を保てます。

容量は3840Whで、同じ容量のAnker Solix BP3800 拡張バッテリーを6台まで連結可能です。6台を連結した場合には、合計26880Whの大容量になります。最大出力は5000Wで、100Vと200VのAC出力ポートを同時に使用することもできます。

EV（電気自動車）の充電を行うことも可能で、1時間の充電で約23kmの走行ができます。走行距離に限りはありますが、災害時の移動手段の確保にも役立ちます。

縦型のデザインで、200対応のポータブル電源としては省スペースで利用できるので、ガレージなどでDIYを行う際の電源供給用としても便利です。

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Anker Solix F3800 Portable Power Stationの仕様

3位 ZENDURE SuperBase V4600

ZENDURE SuperBase V4600は、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源です。5位のSuperBase V6400も同社のポータブル電源ですが、搭載している電池は半固体電池となります。搭載している電池以外は、共通する点も多いので、本製品と5位の製品のいずれかを購入する場合は、電池素材の特徴を踏まえて選ぶといいでしょう。

本製品に搭載されているリン酸鉄リチウムイオン電池は、6000サイクルの長寿命が特長です。リチウムイオン電池のライフサイクルの算定の仕方についてはメーカーによって多少の違いがありますが、本製品の場合、ゼロから満充電までの充放電を6000回繰り返しても、60％程度の電力容量を維持できる性能があります。

その他の性能については、容量は4.6KWh、最大出力は3200Wです。サテライトバッテリーは4台まで接続可能で、容量を23kWhにまで増やすことができます。本製品のサテライトバッテリーは、単なる拡張バッテリーとは異なり、DCの入出力機能を備えています。

なお、本製品に半固体電池を使用するSuperBase V6400用の拡張バッテリーを接続することはできません。SuperBase V4600用の拡張バッテリーを使用してください。

車輪に電動アシスト機能が搭載されているので、舗装された道であれば多少の坂があっても楽に移動できます。サイズ・重量の割に移動が楽な製品なので、イベント会場の電源などに使うのもおすすめです。

ZENDURE SuperBase V 4600 ポータブル電源 4608Wh

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ZENDURE SuperBase V4600の仕様

4位 Jackery ポータブル電源 2000 Plus 2台セット

100Vのポータブル電源（Jackery ポータブル電源 2000 Plus）2台を専用のコネクターで並列接続することで、200Vの家電も使えるようにしたセットです。並列接続した場合の定格出力は4000W、瞬間最大出力は8000Wなので、ほぼ全ての電化製品が使えます。

容量は2台で4084Wh、拡張バッテリーで24kWhまで増やすことができます。2台を接続して使う必要があるのは不便であるとも言えますが、200Vの電圧が必要ないときは100Vポータブル電源2台を別の場所で使用することができるので、通常は100V、必要なときだけ200Vで使えると考えれば、むしろ便利な製品とも言えます。

ポータブル電源を災害への備えとして用意する場合は、大型の200V対応ポータブル電源でも問題ありませんが、キャンプなどのアウトドアでも使いたい場合は、持ち運ぶには大きく重いのが欠点となります。本製品のようにケーブルで接続するタイプなら、1台だけをキャンプに持っていくことが可能です。

防災対策としては200V対応の製品が欲しいけど、キャンプなどでもポータブル電源を使いたいという人におすすめです。

Jackery ポータブル電源 2000 Plusの仕様

5位 ZENDURE SuperBase V6400 [プロフェッショナル]

3位のSuperBase V4600の解説でも多少触れましたが、SuperBase V6400は、半固体電池を搭載したポータブル電源です。半固体電池は、最先端技術のバッテリーで、リン酸鉄リチウムイオン電池よりも安全性が高く、電力密度も高いという特性があります。

電力密度が高いというのは、同じ体積当たりのエネルギー量が多いことを意味しています。本製品はV4600と同じサイズですが、容量は6438Whで、4608Whの V4600と比較して約1.4倍の容量があります。

この記事でご紹介している製品の中でも、単体での容量は最も大きいので、できるだけ大きな容量のポータブル電源が欲しい場合は、本製品を選ぶと良いでしょう。

ただ、ライフサイクルの点では、リン酸鉄リチウムイオン電池に劣り、本製品の場合は3000サイクルです。もっとも、リン酸鉄リチウムイオン電池には劣るとはいえ3000回の充放電ができるので、この点は大きな欠点とはならないとも言えます。

また V4600よりも若干重い点も欠点となりますが、V4600と同様に搭載されている車輪に電動アシスト機能があるので、凹凸のない道であれば多少の坂道でも移動は苦になりません。

ZENDURE SuperBase V 6400 ポータブル電源 6438Wh

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ZENDURE SuperBase V6400 [プロフェッショナル]の仕様

災害時にも頼りになる200V出力可能なポータブル電源

ポータブル電源の購入目的としては、キャンプなどのアウトドアもありますが、大型の製品が多い200V出力ができるポータブル電源は、災害対策として購入される方が多いのではないかと思います。200V出力ができるポータブル電源は、大容量で停電時にも豊富な電力が使えて頼りになります。

防災以外では、イベント会場の電源などにも使えるので、一般的な100V出力のポータブル電源を超える高容量・高出力のポータブル電源が欲しい人は、この記事も参考に購入を検討してみてください。